2012年1月19日 (木)

財務諸表から見るApple vs Google

AppleとGoogleの財務諸表を見て、数字で確認することは大切だなぁと再度感じたのでエントリー。


Steve Jobs VS Eric Schmidt / Dakiny

 

AppleとGoogleの売上構成


iTunesやiCloudといったサービス面が目立つAppleですが、売上の大半はハードウェアで稼いでいることがわかります。一方で、Googleにとってはほぼ全てが広告による売上。

世界中のスマートフォンの50%以上はAndroidなのに、そこからの収益はほぼ売上に影響していません。Googleのビジネスモデルは頑なに広告収入なんですね。

両者のビジネスモデルの違いをまとめたのが以下の表です(テンプレート: 内田和成氏(2009)「異業種競争戦略」)。AppleとGoogleは売上構成を見る限りでは、現状では両社は真っ向から衝突していないようにも見えます。AppleがGoogleサイトの利用者を増やしてくれる限りは。

 

AppleとGoogleの成長性


C/F計算書に目を移してみると、Appleのスゴさが分かります。AppleのC/Fは2010年9月期に一度、成熟企業の様相を見せます。営業活動からのC/Fが大幅に要投資額を上回り、投資の回収サイクルに入っているのです。

ですが、2011年9月期には再度大幅な投資活動を行っており、完全に成長企業のC/F計算書に戻っているのです。

このC/F計算書の動きをPPMで表現するとこんな感じです。

PPMでは、企業の成熟化に伴い左下に引っ張られる重力が常に掛かるのですが、Appleはそれを振り切ってさらに上昇しています。意外に拡大のイメージの強いGoogleの方が漸次的な成長を続けている感じです。

 

AppleとGoogleの世界シェア


一番驚いたのがこの数字で、ハードウェアメーカーのAppleの方が、ソフトウェアメーカーのGoogleよりも世界中で売上を上げているということ。物流というハンデを負いつつも、この売上構成はスゴいの一言。

Googleは世界中からアクセスされている印象があるにもかかわらず、USでの売上が約半分を占めているんですね。逆に言えば、Googleの成長余地ってまだまだ相当あるのだと。恐るべし。。

 

まとめ - イメージに流されずFactで判断しよう!


今回はAppleとGoogleの活動を数字で追ってみました。すると、イメージで持っていたものとはまた少し異なる会社の姿が見えてきました。

  • AppleはiTunesが取り上げられるけれども、やはりハードウェアメーカー。一方で、世界中で販売できている。
  • GoogleはAndroidが取り上げられるけれども、売上のほとんどは広告収入。一方で、主な収益源はアメリカ。

イメージに流されずに、ちゃんと数字を追って判断することの大切さを学んだ分析でした。

この会社を分析して欲しいというようなリクエストがありましたら、コメント頂ければ!

ではではー

 

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2012年1月11日 (水)

ゴールが見える時はみんなでやっつけてしまえばいい

お正月にまたどっぷりとゲームに没頭してしまい、挽回に焦る新年。。

201201ki01
201201ki01 Photo by 130shin

 

ゲームプレイヤー達の宴


ゲームをやるたびに同じ趣旨のエントリーを書いて恐縮なのだけど、明確なゴールのある問題に対してインターネットはやっぱり強い。ゲームクリアであったり、最強のモンスターの発見であったり。目的に対して皆が一致団結してトライ&エラーを繰り返すのは見ていてかなり迫力のあるものです。

一番のポイントは多くの人が係わるという点。人海戦術バンザイ。

特に最近よく見る言葉が「検証プレイ」というもの。分からない問題に対して職人のように立ち向かっていき、答えを持ってくる。自らそんな獣道をゆくプレイヤーが昔よりずっと増えているような気がする。そしてその知識をみんなでシェアする。すると、それを基に新しい検証が始まる。そして、不明な部分がどんどん消えていく。

インターネットでゲームのクリアはとっても簡単になったと思う。検索窓を叩けば答えがそこにあって、その通りにやれば誰でもがゴールに辿り着く。これは結構スゴいことではないだろうか、と一人感動。

 

これって学習にも使えるんじゃないのだろうか?


これを見るたびに思うのが、「これって、高校ぐらいまでの勉強に絶対使えるシステムだよね?」ということ。明確なゴール(=学問の基礎を理解する)があって、みんなが参加している。確かに、楽しいかどうかはちょっと微妙だけれども。

ポイントは、コースをなぞるのにクリエイティビティはあまり必要ないということ。みんなが共有されている知識の通りにやれば、同じところに辿り着く。これが大切。

本当にクリエイティビティが必要になるのは、基礎を身につけた後であって、基礎を身につけることに創造性は必要ない。ひたすら効率性があれば良いのだろう。

だから、一刻も早く高校ぐらいまでの各教科については攻略wikiができればいいのにと、本当に思う。もし、このエントリーが有名になったら、ぜひ同じことを考えてくれるみんなで基礎教育をやっつけたい。

基礎を身につけるのに創造性なんて必要ない。いち早く身につけて、それを使って、もっといろいろな人が、いろいろなものを創り出して欲しい。既存の知識を結びつけることが創造とも言うし、ね。

そう思いません?

ではではー

 

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2011年12月13日 (火)

プロの知的生産術 - 自分の20の引き出しをつくってみた

知的生産術の中での差別化。

プロの知的生産術 (PHPビジネス新書)
内田 和成
PHP研究所
売り上げランキング: 1546

 

 

インプット過多になりがちな昨今の世の中において、いかに上手なアウトプットを残すかにフォーカスした知的生産術。

「知的生産術」と言いつつも実はインプットに関して多くのページを割きがちなIT系知的生産術ではなく、トップコンサルタントとして企業のトップと第一線で戦い抜いた経験に基づく「生き抜くための知的生産術」が書かれています。

読むだけならば、とても読みやすく作られている一冊。ですが、どうやってここに書かれていることを実践するのかまで考えると、とてもではないけれども、「あぁ、面白かった」では済まされない一冊でもあります。

特に、前著「スパークする思考」で公開された著者「秘蔵の」思考方法、20の引き出しについて掘り下げて書かれているのが個人的にはとてもHit。ということで、まずはちゃんと一回つくろうと思ってやってみました。

 

引き出しの作り方 - Webでの活動を整理しよう!


まずは、ブログのカテゴリーがそのまま引き出しのカテゴリーに…ならなかった。。今更ながら、カテゴリーあいまいすぎましたかね。でも、ブログからは次の9つの引き出しをピックアップ。

  1. スマートフォン(iPhone, Android)
  2. 時間管理
  3. 思考法
  4. ITツール(Evernote, Google etc)
  5. 経営戦略
  6. 競争戦略
  7. 英語
  8. 会計
  9. 本全般

次は、EvernoteにGo。僕は、ノートブックは主に情報ソース、タグが情報の種類というように分けているので、タグの一覧が興味の一覧。面白いことに、興味のあるタグにはたくさんのノートがあるのに対して、あまり興味がないとノート数が少ないという。自分の興味が一目瞭然です。

Evernoteからは7つの引き出しをピックアップ。

  1. エネルギー問題
  2. 経済
  3. ファイナンス
  4. 文章術
  5. 起業
  6. ネットワーキング
  7. ビジネスモデル

あとは、Twitter。自分がTweetした内容から、何に自分が興味があるのかを見つめてみます。Twitterはピンときた記事にコメントを付けて条件反射的にやっているので、見直してみると結構面白い結果に。

  1. Apple
  2. ガジェット
  3. メディア
  4. TED
  5. 子育て

 

ということで、できたよ! -しんのすけの20の引き出し


上でピックアップされたものの順番を少し整理してみました。自分の興味のあることを整理してみれば、意外に簡単に20の引き出しには達するものだなぁと。あとは、この引き出しの中に入っているネタをどれだけ上手く引き出せるか、なのかなと思います。

  1. スマートフォン(iPhone, Android)
  2. ITツール(Evernote, Google etc)
  3. Apple
  4. ガジェット
  5. TED
  6. 時間管理
  7. 思考法
  8. 文章術
  9. 生産性
  10. 英語
  11. 経営戦略
  12. 競争戦略
  13. 経済
  14. 会計
  15. ファイナンス
  16. 起業
  17. ネットワーキング
  18. ビジネスモデル
  19. 本全般
  20. エネルギー問題
  21. メディア
  22. 子育て

引き出しを作った次には、何がネタとして引き出しに入っているかをチェックです。でも、入れ物ができただけでも結構頭の中を整理しやすくなりました。

20の引き出し、自分の興味の整理も兼ねてつくられてみてはいかがでしょうか?

ではではー

 

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2011年11月 6日 (日)

【ダイバーシティ・プロジェクト】内田氏×勝間氏対談講演

どんな話にも具体例を出せる内田氏と、どんな話もデータに基づく勝間氏のハイレベルな討論でした。

朝日新聞社 ダイバーシティー・プロジェクト:イベント情報
朝日新聞社 ダイバーシティー・プロジェクト:イベント情報 Photo by 130shin

 

議論の目的は、成熟化した日本が競争力を取り戻すためにはどのような働き方をすればよいのか、というもの。それぞれの結論は、僕は以下のように理解しました(以下、完全に僕の理解ですので、その旨何卒ご了承下さい)。

 

内田氏


今の画一的な雇用に関する意識を、企業も従業員も変える必要がある。

従業員は企業を成長の機会とスキルを与えてくれるか否かで選ぶことが大切。大企業では「企業内価値」を上げることに専心しがちで、それは市場価値とは異なる可能性がある。一方で、企業側、特に大企業は、旧来の意識で採用を続けていると、企業にぶら下がる意識の従業員ばかりが来る可能性があることに危機感を抱くべき。

 

勝間氏


今の生産性の低い長時間労働が問題。それを解消するためには適切な競争が必要。競争を造り出せば人材は適切な場所に配置されるようになる。働く人、働き方、もっと多様性をもたせるべき。イノベーションは製造現場だけでなく、組織にも必要な考え方。今は働き方のイノベーションが必要。

 

論点 - どのような働き方が企業の競争力と働き手の幸福度を高めるのか


日本は成熟化しており、従来の働き方では日本は世界の中で競争力を失っていく可能性が高い。解決のために、どのように働けば持続的に競争力を高めることができるのか。

 

結論までの背景


勝間氏が切り込み、議論がスタート。週50時間以上の勤務が当たり前である現状は、ホワイトカラーの生産性の低さに起因するものと主張します。長時間労働は家庭にも影響を与え、日本の労働環境を悪くしているとの持論を展開。一方で、内田氏は日本企業の競争力を労働時間の短縮後も維持できるのかという疑問をぶつけます。

次第に、時間を短縮するだけでは不十分で、生産性の改善のためには評価制度や経営者・従業員双方の意識も変わらなければならないという議論に。

従業員は自分のスキルがどの程度なのかをもっと考えながら働かなければならないと。つまり、自分がどれだけ時間当たりお金を使って、どれだけ稼いでいるかをもっと意識して働く必要性が訴えられます。

一方で、経営者や上位者は、どのように仕事を割り振るかについてもっと意識する必要があるとの話に。例えば、働き手の多様性のために母親従業員を雇い、その方のために仕事の総量を他の従業員の半分にしたという例。これは解決になっておらず、母親従業員は翌週の仕事の予測可能性(プレディクタビリティ)を重視しており、経営者の意識とのズレが生じていたというもの。

もっと多様な経験を積んだ多様な人がマネジメントを勤めないと、従業員の多様性は達成し得ず、業務の仕方も固定化されて効率性も上がらない。それを達成するための方法として両氏の主張があるのだと理解しました。

 

感じたこと


全体として内田氏は経営者寄り、勝間氏は従業員寄りの視点からの議論でした。立場を異にして話を進めていたので非常に論点がクリアです。今回のディスカッションで個人的にこれは論点だなぁと思ったのは以下の3点。

  1. 個人の企業内価値と市場価値は連動しないこと
  2. 生産性に対する評価制度をどうするか
  3. 多様性を可能にすることは結果として組織の自分への依存度を下げること

1は企業内には独自のルールがあるため、それに精通するほど、他の企業で使えるスキルを犠牲にしがちという話。これは、企業としては人材の囲い込みとして良いのかもしれませんが、従業員としてはたまったものではありません。解決法は雇用の流動化です。雇用が固定化しているから業務の標準化の必要がなく、独自の文化が根強く残り、非効率の温床となるのだと思います。

2は単純に時間短縮で働けば良いのか?というお話。組織ですから下のスタッフを育てる必要もあるわけで、それには時間が掛かりますと。一方で、時間と成果物だけで評価されることなれば、下のスタッフを酷使するハイパフォーマーが評価されることは必至。次第に組織が疲弊するのではないかなぁという疑問です。これは、P&Gのように上位者は下のスタッフの仕事によって評価されるといった評価制度が必要になるのではないでしょうか。

3は究極なのですが、自分が仕事を標準化すると、誰でもその仕事ができるようになって、結局自分がクビになってしまう可能性が高まるということ。組織の効率化に貢献した場合にはちゃんと報いられる文化がないと、がんばり損になってしまう。これには、組織なり転職市場なりが効率化を評価する環境が必要です。

 

第一ピンは何か


結論としては、競争原理の導入や評価制度を変えれば良いだけではなくて、社会の意識が効率化を重んじて、豊かに時間を過ごしましょうという方向に向かわないと難しく、やっぱり問題は根深いね、という感覚を受けました。

でも、それでは何も変わりません。では何を一番最初にするべきなのかと考えると、雇用の流動化なのでしょう。もっと転職が一般的になればいい。

雇用の流動化は勝間氏の主張する競争原理や、内田氏の主張するスキルを意識する働き方を促します。すると、自分の働き方の費用対効果を考えざるを得ない。次第に生産性は上がるだろうという考え方です。

一方、従業員の意識を短期志向に向かわせるものであるという点もあり、行き過ぎた流動化は長期的な組織の発展を妨げます。

ですが、それでも効率性を問題にする限り、雇用の流動化は避けて通れないものだと思います。今の長時間労働の解決のためにも、非雇用者の労働参画のためにも、もっと仕事は細かく分類されていくべきで、それに対処できる人が適所に配置されるのが良いはずです。

世界各国の幸福度は、平均的には30代を底にしたU字型を描くのに対し、日本の幸福度は生涯ずっと下がり続けるという調査結果もあるそうです。 

もっともっと皆が幸せに働ける国にしたい。そう感じた今回のディスカッションでした。

ではではー

 

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2011年10月30日 (日)

AudibleとKindleでストリーミングリーディング

百聞は一見にしかずとも、聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥。

Steve Jobs: The Exclusive Biography Audio Book | Walter Isaacson | Download Steve Jobs: The Exclusive Biography
Steve Jobs: The Exclusive Biography Audio Book | Walter Isaacson | Download Steve Jobs: The Exclusive Biography Photo by 130shin

 

読めない英語原本


Kindleで本を買っても読み切れないことたびたび。一つ一つの文の意味は分かるのですが、だんだんと集中力が無くなってきて、次第に読むことがおっくうになってしまうのです。

でも、ナントカKindleで本を読みたい!本が読みたい時に、一瞬で手に入るという喜び、そして、原文で読むというなんなくなカッコヨサを味わいたい!

そこで、途中で挫折する理由を考えてみました。

  1. 読むのに時間が掛かりすぎる
  2. 一語一語が気になりすぎる
  3. 集中力が続かない

…これは、全て自分のペースでゆっくり読んでいるからなのでは?意味をちゃんと理解して読みたい気持ちが空回りして、だんだんと全体像が失われていく、よくある現象なのでは?という疑いが。

ということでAudible導入。

 

Audibleとは


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IMG_0235 Photo by 130shin

(AudibleのiPhone Appより)

AudibleはAmazonの提供するオーディオブックサービスです。Kindleと同じようにAudibleで買い物をして、アプリで聞くというスタイルです。

このオーディブルを使うと起こる良いことは3つ。

  1. 読み終わる時間が分かる
  2. 途中で止まることがなくなる
  3. 目と耳の両方で英語を学ぶことができる

特に1の読み終わる時間が分かるということが秀逸。このペースでは読み終わるのにどれぐらいかかるのかが分かるので、途中で挫折することがほぼなくなります。Audibleの「音の流れ」に乗って読み進めて行けば、自然と最後まで読むことができてしまうのです。

途中の引っかかりや、一文一文理解する、という読み方からはちょっと離れて、まず一度読み通すことを重視する読み方です。こちらの方が、話の内容や全体像を理解するのに優れています。なにより、そっちの方が本の全体が分かって楽しい。

ちなみに、Kindleアプリと同じように、AudibleアプリはPC、iPhone、Androidに対応しています。KindleあるところにAudibleありと考えて良いでしょう。

IMG_0236
IMG_0236 Photo by 130shin

(KindleのiPhone Appより。Audibleと一緒に使うととてもGoodです。)

英語の本に慣れるまでは、Kindle + Audibleのストリーミングリーディング、おすすめです。

 

ちなみに、、


おそらく英語の本を読むのに時間のかかる本当の理由は、英語を「固まりとして読む」ことに慣れていないからだと思っています。

日本語の本を速く読むことができるのは、「意味の固まり」として言葉を捉えているからです。つまり、文章を全部読んでいるわけではないということ。不要と思うところを無意識に読み飛ばしている。だから、速いのです。

これは、ストリーミングリーディングでは解消できないポイントです。全文読むから遅い。当たり前の話です。

ですが、この固まりとして意味を捉えるというスキルは経験から得られるもの。結局、英語の本を読んでいる経験が少なすぎるため、スキルとして身に付いていないのだと思います。

ある程度慣れてきたらストリーミングリーディングから離れて、ブロックリーディングに移ることが必要かなぁと考えています。

それでも、千里の道も一歩から!

ストリーミングリーディング、良いですよ。ぜひお試し下さい。

ではではー

 

 

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2011年10月22日 (土)

プロジェクト管理はアートではなくテクニック(1)

求めていると情報はふらっと立ち寄ってくれるものだなぁと。

 

今の職場で一番頭を悩ませているのは、実は専門知識ではなくてプロジェクト管理だったりします。理由は自分の努力だけでは解決する問題ではないから。変数が多すぎて管理できません。

だから、いつからか、プロジェクト管理はアートに近いのではないかとも思い始めてしまいました。でも、やっぱり違う。プロジェクト管理はテクニックです。

 

なぜ企業で働くのか


企業で働くことの醍醐味はやっぱり人との協業だと思うのです。ひとりではできないような大きなことが、みんなではできる。だからこそ人は組織を創って問題に日々ぶつかっているのだと思います。

逆に言えば、ひとりでできることをみんなでやってはいけないということ。最近はITの発達で、本当にいろいろなことがひとりでもできるようになりました。だから、経済学的に言えば、ひとりでできることには新規参入が多すぎて企業でやるにはとてもではないけど利益率が足りません。

そのため、今後はもっと大きな問題に企業はフォーカスして事業展開すると思っています。すると自然に大規模プロジェクトも多くなるはず。そこで初めてプロジェクト管理について考え始めるのでは遅すぎる。

 

ウォーターフォール派 or アジャイル派?


ソフトウェアの開発の現場では常識なのかもしれないけれども、プロジェクトの進め方には大きく分けて二つの考え方があるとされているそう。ウォーターフォール型というのは、行程を一つ一つ計画して実行する型のよう(wiki)。大きく計画を作って、行動・行程に一つ一つ落とし込み順序よくプロジェクトを進めていく型のイメージ。

一方で、アジャイル型というのは、計画よりもフィードバックを重視する開発の手法。細かいサイクルで開発⇔フィードバックのサイクルを回すことで、成果物を積み重ねてプロジェクトを完成させることを目指します。ウォーターフォールがパズルだったら、アジャイルは積み木でしょうか。

最近のプロジェクトはどちらかというとアジャイル型に属して開発されることが多いとのこと。

 

どちらが優れているかの問題ではない


ですが、冒頭のSQUARE-ENIXのCTOプレゼンであったように、どちらの型でプロジェクトを進めるというものではなく、プロジェクトの効率的な運営のためには両方の考え方が必要となるのです。

当初に方向を決めずに出発した船は、どんなに細かく進路修正したとしてもなかなかゴールにたどり着きません。そもそも出発した方向が間違っていることもあるのですから。だから、一番最初に立ち止まって進む方向を決めることはとてもとても大切なのです。

東京の地下鉄の駅は出口を間違えると一駅分歩くことになるなんてことはよくある話です。それと同じ。

 

分かる範囲で計画をドキュメント化しよう


ひとつ大切なことは、事前のプランニングもおろそかにしてはいけないということです。そして、そのプランニングをスタッフにも伝えましょうと。そのために、プランニングは出来るだけ分かりやすくドキュメント化しましょう、ということ。当たり前のようでいて、ちゃんとやろうとするとひたすら大変なことです。

最終的にこの絵のようにちゃんと落とし込めていれば、どれだけプロジェクトが効率的に回ることか。

建築業界には「段取り八分」という言葉があるそうです。アジャイルに走る前に、まず段取りから始めてみませんか。

ではではー

 

<参考資料>

ゲーム開発プロジェクトマネジメント講座(SQUARE ENIX OPEN CONFERENCE) 

http://www.square-enix.com/jp/info/library/dldata/PM/PM.pdf

 

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2011年10月15日 (土)

ジョブズが最後に壊したもの

時間が経って、なんとなく分かってくることもある。

Apple
Apple Photo by 130shin

 

僕は今、仕事をしながら大学院に通っている。

この生活には二人恩人がいる。一人は今の恩師。恩師が情報発信していなかったら、少なくともこうやって生きる選択肢を選んでいないだろうし、もしかするとそんな選択肢があることを僕は考えもしなかったかもしれない。

もう一人が、僕にその出会いをくれたiPhoneを創ったジョブズその人。iPhoneを初めて手にして以来、すっかり僕はAppleのファンになった。だから、このエントリーでは感謝の意を込めて、なぜジョブズがこんなに愛されるものを創ることができたのかを考えたい。

 

創造と破壊


ジョブズは創造的でビジョナリーだ。ジョブズを一言で言い表すと「ビジョナリー」と答える人が多い。

けれども、以前のエントリーにも書いたように、ビジョンを実行する組織を創ったことがすごかった。ビジョンはあくまで将来ありたい姿でしかなくて、それを実行に移せる力がなければ夢想でしかない。だから、ジョブズが示したのは、単にビジョンを創る力ではなくて、起業家の理想的なスキルのセットだったと思っている。

でも、僕がもっとすごいと思うのは、ジョブズの壊す力だ。

とにかくジョブズは何でも壊した。業界の慣習、使いづらい製品。でもそれだけではなくて、過去の自分をも壊した。そう、ジョブズが最後に壊したものは、自分のビジョンだった。

iPhone提供キャリアの制限、Macをハブとした製品ポートフォリオ。最後に壊したものは、全てジョブズがAppleに戻ってきてから創り出したビジョンだ。自らが創り上げた成功の体験を全て自ら壊していった。それが、Appleが革新的な企業として評価される根本的な理由だ。

 

壊す力


そう、壊すこと。それが必要なんだ。限られた資源で新しいものを創りたいと思ったら、昔のものは壊されなければならない。

最後にジョブズは自分の創り上げた世界を、限りなくフラットにして去って行った。それは未来は君たちが創れと言っているように僕には聞こえた。また、新しいものを創る土台を最後にプレゼントしてくれたようにも見えた。

新しいものを創るチャンスをもらった僕たちは、またさまざまなものを創り上げるだろう。けれども、それらもいつかは壊されなければいけない。過去の自分をすら壊す力。それが、次の新しいものを創る力だ。

壊す力と勇気を教えてくれたあなたへ言うべきは、ありがとうではないのかもしれない。

I will show you.

 

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2011年9月25日 (日)

上海の夜景とパワフルな人々

上海なう。

 

上海の夜景とマンション事情


さすが上海。夜が明るい。ビル、車、街灯。どれもが夜の大切な構成要素で、すべてで「上海の夜景」を創り上げています。

ビルは林立していて、すべからく背が高い。住むためのビルですら50階はザラにありそう。

上海のマンションは少し郊外だと1m2あたり7万円ぐらいだそう。中心に近づくと250万円になるそうな。思ったよりもいけそうな感じ?

いやいや。中国では家を持っていない男は結婚できないらしい。ということは、20代半ば〜後半で400万円貯めないと。平均月収は10 万円ぐらいらしいので、結構なハードル…

 

眠らない街


夜に中心街をぶらりすると、あまりにもの人の多さにびっくりする。もう22時よ、みんな?

なんでも、お店は22時まで普通に開いているらしい。外国人だけじゃなくて、中国各地からも旅行に来ているみたい。

お店の人たちはガッツがあって、12時過ぎまで翌日のディスプレイをしてい ました。さすが、激戦区。お店からも必死さが伝わってきます。

 

輝きは荒波の中から


つまりは競争が激しいということ。産業の利益率には需要曲線、供給曲線の形状と参入企業数が影響します。過当な競争は長期的に企業の超過利益をゼロに押し下げていく。

無情に、容赦なく。

だから、生きることに必死になれて、それだけ激しく輝くのでしょう。上海の光は人々の生きる意思そのものなのかもしれません。

ずっとここに留まるためには歩き続けなくちゃ。他のところに行きたいならば、2倍の速さで走らないとね。

赤の女王の声が聞こえる夜でした。

ではではー

 

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2011年9月20日 (火)

Reeder for Macで毎日30分を創り出そう

MacのReederを買って毎日のFeed Readingが本当に倍速になったのでオススメしたく。

Reeder
Reeder Photo by 130shin

 

僕がiPhoneを買った理由の9割は、Google Readerを持ち運びたいというものでした。ブログエントリーの大海にどっぷり浸かってしまい、押し寄せる情報の高波に溺れかける毎日。ついに、更新されるブログのエントリー数が1000/dayを超えた時に、PCの前で読むことをギブアップしました。

そこで、僕は浮き輪を使ったのです。iPhoneのBylineでエントリーを持ち出し、ちょこちょこと読むようになりました。電車の中で、歩きながら。それでも当然、読み終わりません。

そんな生活を2年続け、ようやくエントリーの大海にも慣れてきました。

一方、習慣化とは恐ろしいもの。気がつくと、家の中でもiPhoneでエントリーを読んでいる自分がいたのです。

…あれ?

それでもさして不満はなかったのですが、今度は速さへの欲求が出てきました。遅いのです。表示が。もっと、もっと、早くはやく。

これはiPhoneの機能的な限界かなぁと思い、Reeder for Macの導入を決意。


価格:850円
ジャンル:ニュース

 

これが大当たり。iPhoneで読む倍の速度でFeedを読み進める自分がいたのです。この喜びをシェアしたく、エントリーした次第です。

 

Reederを買うべき人とは?


Reederを買うべき方は次の3つのうちのどれかに該当する方です。

  1. Google ReaderをPCで見ている
  2. Google Readerの未読件数が1000件を超える
  3. Twitterでオススメエントリーをシェアしたい

どれに該当しても、効率を著しく上げてくれること間違いなしです。

 

1. Google ReaderをPCで見ている方


まず、1.のPCメインのGoogle Readerユーザーには全力でオススメできます。より快適なFeed Readingを体験できるはず。

とにかくReederの読み込みが早いことが理由です。画像も含めて快速で表示してくれます。その他、全文取得していないエントリーも"g"をワンプッシュするだけで全文取得してくれるようになるなど、ChromeやFirefoxの追加機能なしにReeder単体で快適環境が整う点もポイントです。

Reeder
Reeder Photo by 130shin

ちなみに、Reeder for MacのショートカットキーはGoogle Readerと同じなので、乗り換えも簡単。

Reeder: Shortcuts
Reeder: Shortcuts Photo by 130shin

 

2. Google Readerの未読件数が1000件を超える


Google Readerの未読件数が1000件を超えたら、ぜひ導入をオススメします。未読数が1000件を超えるのは立派なヘビーユーザーの証です。そんなあなたにこそ専用機というソリューションを。

確かにiPhoneアプリでも良いでしょう。ただ、それは読む時間をシフトさせているだけです。

Reederは「j」(次のエントリー)、「k」(前のエントリー)、「a」(全て既読)、「n」(次のフォルダ)そして「p」(前のフォルダ)というたった5つのボタンでリニアなFeed Readingを実現させてくれます。

そう、人生は限られています。読む時間をシフトしても、結局どこかで時間は使われているのです。

Reeder for Macで倍速でFeed Readingできるのならば、今まで1時間掛かっていたFeed Readingが30分で終わってしまいます。30分あれば、一本ブログエントリーを書くことだってできてしまうのです。

効率にこだわる方は投資としてReederの導入を考えるべきです。

 

3. Twitterでオススメエントリーをシェアしたい方


Reeder for MacのTwitterとの連携は本当に使いやすいです。連携サービスの中のTwitterを選択して、ショートカットキーをセットすれば高速Tweet環境が待っています。

僕の場合はTwitterの「t」に設定しています。

Reeder: 連携サービス
Reeder: 連携サービス Photo by 130shin

 

シェアしたいエントリーがあったら、「t」を押すだけで、Twitter投稿Boxが。

Reeder: Twitter
Reeder: Twitter Photo by 130shin

 

Titleの挿入機能、Linkの自動短縮挿入機能もあり、Twitterへの投稿がより簡単になります。

正直、Reeder for Macを使うまではエントリーのシェアがおっくうになっていました。それがReeder for Macを使ってから、気軽にTweetできるようになりました。

Twitterを自分のアンテナに引っかかったものをメモする場として使っているので、気軽にTweetできる環境は本当に助かります。

 

まとめ - 効率向上のための投資と考えよう!


Feed Readingは楽しくて、ついつい時間を使ってしまいがちなもの。ですが、好きなことにだって効率の考え方があったって良いじゃないですか。もっといろいろと好きなことができるようになるのですから。

1日で30分を創り出すために使う金額を思い浮かべて下さい。タクシー、電車、カフェ…どれもワンタイムの支出=費用ばかりです。Reederは850円ですが、効果が将来に渡って続くので、「投資」です。

作業に快適な環境を創ること。そのコストベネフィットを考えさせてくれる体験だと思います。Reeder for Mac、本当にオススメです。ぜひ。

ではではー

 

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2011年9月19日 (月)

本の紹介 - 戦略不全の論理

戦略不全の論理―慢性的な低収益の病からどう抜け出すか
三品 和広
東洋経済新報社
売り上げランキング: 49847

 

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