今後も儲かる業界はどこなのか?
それが分かりゃ苦労はしないよ、とも思いつつも。。
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ポーターのFive Forces
ポーターのFive Forcesは、正確には業界への圧力を表したものです。どのような状況になると業界が儲からなくなるのか。それを経済学的な視点を取り入れて説明した理論がFive Forcesです。
ポイントは企業単位の分析ではなくて、業界の分析であることです。それを企業に応用して当てはめるのは自由ですが、本来は業界分析。そして、この分析から導かれる結論は結構残酷です。つまり、企業の収益力は業界によってほぼ決まってしまうということ。
どんなに優れたオペレーションを持っている企業でも、構造的に儲からない業界にいたら儲からないのです。業界によって上限の収益力が決まるという、冷酷な理論。それがFive Forcesです。
Billionaires all over the world
と、業界は大切だよと分かったところで、ではどの業界が儲かりそうなのかというお話。ここで、Bloomberg Billionairesという世界の億万長者トップ100を毎日更新するサイトを見てみましょう。
Bloomberg Billionairesはどの人がどれだけの資産を持っているのかを独自に算出、毎日更新しているサイトです。個人名と資産額のみではなく、その人が属する業界、その人が相続で財を成したのかそれとも自力で財を成したのか、果ては子どもの数などもまとめています。
このうち、業界に着目すれば、どの業界が今儲かっていて、今後も儲かると思われているのかをある程度知ることが出来ます。億万長者の資産のほとんどが株のため、市場原理で資産額が決まっているからです。市場は今後も儲かると思う資産に高い価値を付けます。
億万長者の業界をランキングしてみた
ということで、Billionairesトップ100の業界をランキングしてみたのが以下の表。
2013-02-0100h2654 Photo by 130shin
複合は様々な財やサービスを提供している企業なので、具体的な業界名が出ているところを見てみると、次点は小売。その次はハイテクで金属資源と続いていますね。
これらの業界では多くの億万長者が出ているので稼げる可能性があるということではないでしょうか。一方で、通信、医薬からはトップ100に入る億万長者が出ていないのが面白いですね。規制産業だからなのかもしれません。
但し、小売は母集団としての数が多いため、本当に一握りの企業しか勝ち組がいないと見ることもできます。現に小売の中にはウォルマート関係者が4人含まれています。この図の解釈は面白いところです。
まとめ - 業界選びはかなり重要!
就活にせよ、転活にせよ、企業選びは大切だけれども、業界選びはもっと重要ということですね。当然仕事は自分がやりたい仕事をやるのが一番。ですが、収益性が高い業界、低い業界があるのも事実。
客観的な事実を踏まえて、あえて挑むのか、流れに乗るのか。一度考えて覚悟を決めるべきではないでしょうか。
しかし、製造業からは億万長者多くないですね。。日本のお家芸。業界環境から考えていかないとかもしれません。
ちなみに、日本人ではファーストリテイリングの柳井さんがランクインしてました。アパレルでなくて小売分類でしたが(笑)
ではではー
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