今後も儲かる業界はどこなのか?

それが分かりゃ苦労はしないよ、とも思いつつも。。

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2013-02-01_01h11_04 Photo by 130shin

 

ポーターのFive Forces


ポーターのFive Forcesは、正確には業界への圧力を表したものです。どのような状況になると業界が儲からなくなるのか。それを経済学的な視点を取り入れて説明した理論がFive Forcesです。

ポイントは企業単位の分析ではなくて、業界の分析であることです。それを企業に応用して当てはめるのは自由ですが、本来は業界分析。そして、この分析から導かれる結論は結構残酷です。つまり、企業の収益力は業界によってほぼ決まってしまうということ。

どんなに優れたオペレーションを持っている企業でも、構造的に儲からない業界にいたら儲からないのです。業界によって上限の収益力が決まるという、冷酷な理論。それがFive Forcesです。

 

Billionaires all over the world


と、業界は大切だよと分かったところで、ではどの業界が儲かりそうなのかというお話。ここで、Bloomberg Billionairesという世界の億万長者トップ100を毎日更新するサイトを見てみましょう。

Bloomberg Billionairesはどの人がどれだけの資産を持っているのかを独自に算出、毎日更新しているサイトです。個人名と資産額のみではなく、その人が属する業界、その人が相続で財を成したのかそれとも自力で財を成したのか、果ては子どもの数などもまとめています。

このうち、業界に着目すれば、どの業界が今儲かっていて、今後も儲かると思われているのかをある程度知ることが出来ます。億万長者の資産のほとんどが株のため、市場原理で資産額が決まっているからです。市場は今後も儲かると思う資産に高い価値を付けます。

 

億万長者の業界をランキングしてみた


ということで、Billionairesトップ100の業界をランキングしてみたのが以下の表。

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2013-02-0100h2654 Photo by 130shin

 

複合は様々な財やサービスを提供している企業なので、具体的な業界名が出ているところを見てみると、次点は小売。その次はハイテクで金属資源と続いていますね。

これらの業界では多くの億万長者が出ているので稼げる可能性があるということではないでしょうか。一方で、通信、医薬からはトップ100に入る億万長者が出ていないのが面白いですね。規制産業だからなのかもしれません。

但し、小売は母集団としての数が多いため、本当に一握りの企業しか勝ち組がいないと見ることもできます。現に小売の中にはウォルマート関係者が4人含まれています。この図の解釈は面白いところです。

 

まとめ - 業界選びはかなり重要!


就活にせよ、転活にせよ、企業選びは大切だけれども、業界選びはもっと重要ということですね。当然仕事は自分がやりたい仕事をやるのが一番。ですが、収益性が高い業界、低い業界があるのも事実。

客観的な事実を踏まえて、あえて挑むのか、流れに乗るのか。一度考えて覚悟を決めるべきではないでしょうか。

しかし、製造業からは億万長者多くないですね。。日本のお家芸。業界環境から考えていかないとかもしれません。

ちなみに、日本人ではファーストリテイリングの柳井さんがランクインしてました。アパレルでなくて小売分類でしたが(笑)

ではではー

 

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年末に読みたいKindle本7選

今年ももう終わり。少し時間のとれる年末に読みたい「しっかりした」本たち。

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5145393141_ffb6f64c9b_n Photo by 130shin

 

今年はKindleがある!


祝・電子書籍元年!今年は本当に電子書籍が「使える」ようになった年でした。如何でこの流れに逆らおうか。今年は電子書籍で年末読書を満喫する日々です。

そこで、今回は年末に向けて面白そうっ!と思った本たちをリストアップ。仕事始めまで十分楽しめそうです。

ちなみに、ピックアップの基準はだいたい以下な感じで集めました。

  1. 個人的な興味
  2. レビュー件数がある程度集まっている
  3. 評価平均がそこそこ高い

 

と、いうわけで本のリスト


寝ながら学べる構造主義

現象に着目するのではなく、その現象を起こした背景としての構造に着目してものごとを考える構造主義。普段の生活に一段深い目線をくれるはず。

 

理性の限界

会社員から学生、科学者に運動選手がディベートを繰り広げることによって理性の限界とは何かの理解を深める冒険の書。ひとつのことに対して、さまざまな視点からアプローチする方法を知るために。

 

生物学的文明論

ヒトがヒトらしく生きるとは何なのか。生き物のカタチ、大きさ、生活にはそれぞれ意味がある。相互の関係性の中から、では人間らしい人間は何かを探る生物学の挑戦。

 

三国志

英雄とは何なのか。風雲吹き荒れる乱世で頭角を現す人物とはどんな人間なのか。時に洗われた物語、心打つ表現。果敢な生き方をすべしと思い出させてくれるシリーズ。

 

国家の品格

レビュー数651はダテではなく、レビューも5から1まで100ずつ割れている話題作。意見が割れるということは、それだけ内容が刺激的ということ。時間があるときだからこそ内省を促す一冊を。


政府は必ず嘘をつく

かたや、世の中は理想では動かないわけで、現実に目を向けることはもっと重要。事実としての現場を見ずに理想を語っても夢は夢。地に足ついた議論の大切さを知るために。

 

世界で勝負する仕事術

職業人として最先端で戦い続ける仕事人の手記。刻々と変わる環境、毎日が頂上決定戦。短距離走の走り方でゴールの見えないマラソンを走る環境の中で、生き抜く仕事術を知るために。

 

みんなでキュレーターになろう!


電子書籍はこれからどんどん当たり前になるでしょう。一度電子書籍での本の買い方に慣れてしまうと、本屋さんにまで足を運ぶのがおっくうになってしまいます。今は本の数が少ないので選択の余地が少ないのですが、今後爆発的に様々な種類の本が電子化されることになると思います。自費出版から絶版本の電子化まで、その幅は計り知れないわけです。

すると、音楽配信と同様の流れが起こることになります。良い本を勧めてくれる実際の店舗が廃れてしまい、皆がランキングで同じものをばかり購入するという状況です。そこで期待されるのがキュレーター。面白い本を独自の視点でピックアップしてくれる人です。

人にオススメされた本を僕はすぐに買ってしまいます。本にはその人の考え方が垣間見えるので、面白い人のオススメしてくれる本ならなおさらです。一億総キュレーター。本当にそうなるといいなー。

つまり、面白い本があったら教えて下さい!、ということです。

ではでは、良いお年をー

 

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その仕事を選ぶ理由 - How & What

人が仕事を選ぶ理由は大きく分けると2つしかないと思います。

 

会社選びは課題選び


就活シーズンですね。様々な情報が氾濫する中で、自分とはいったい何なのか、いろいろと考えてしまう時期でもあります。仕事を選ぶということは、社会とどのように関わっていきたいのかということです。

全ての会社は社会の何らかの問題を解決するためにあるもの。おいしい物を食べてもらいたい、キレイになってもらいたい、効率的に物を届けたい。全ては今満たされていない何かを解消するための活動です。

だから、ステキな会社を探す時は、まずは会社そのものよりも会社が向かっている課題に注目するべきです。次にその課題を解決するために一番良いところはどこなのか、と考える。

…とは言うものの、課題というのも抽象的すぎてイメージが沸かないのも事実。実際に相当難しいことです。そこで、次はアプローチを変えて、自分の願望に目を向けてみます。

 

人が仕事を選ぶ理由は2つしかない


人が仕事を選ぶ理由は2つしかありません。WhatとHowです。

Whatとは仕事を通じて何を達成したいのかという観点からの仕事の選び方で、Howはどのように働きたいのかという観点からの仕事の選び方です。

Whatは自分が何が好きなのかという興味の問題です。車が好き、家電が好き、子供の笑顔が好き。何か強く好きなものがあるということは幸せなことです。そのことに関われるだけで楽しくなれるなら、それに勝るものはありません。

一方で、Howは働き方の問題です。海外と関わりながら働きたい、密度の濃い時間を過ごしたい、お金をたくさん稼ぎたい。これは何をしたいのかというよりもどのように働けると幸せなのかというものです。

多かれ少なかれ、この2つを考えて人は仕事を選びます。どちらも満たされれば最高ですが、なかなか現実は厳しいもの。では、どちらを優先させて考えるべきでしょうか。

 

Howから考える方がわかりやすい


Whatがある人はそれを優先した方が良いでしょう。自分が好きなものがあるというのは、やはり素晴らしいことです。好きに勝るものはありません。一方で、強いWhatが見つからない人も多いのではないでしょうか。残念ながら、自分もそのひとりです。

そんな時は、働き方から考えた方が分かりやすいと思います。どのように働けると自分は幸せなのか、と。ある程度先の読める働き方が良いのか、全く先の読めない働き方の方に面白みを感じるのか。ひとりの仕事が好きなのか、チームプレイの方が好きなのか。

好きな働き方は自分がどのような状況が好きなのかということなので、自分が何を好きなのかよりも分かりやすいはずです。好きなものを突然探すことはできませんが、どんな風にいられると心地よいのかということは振り返りやすいものです。

 

まとめ - PerfectではなくBetterを


最後にWhatとHowはその時々によって変わってきます。中身も変わる上に、その比重も変わります。それを人生の中の一時点で決めろという方に無理がある。

だから、まずは自分が何を軸にその仕事を決めたのかを理解して、少しずつ改善していけば良いのです。この仕事ではここができるけど、これができない。だから、この仕事を選ぶ。というように。そのように選び方には説得力もあります。

少しずつBetterを積み重ねていけば、きっと自分にとって良い仕事というものが見つかるはずです。そして積み重ねるためには、まずは動くこと。少しずつコツコツと小さなヒットを積み重ねること。それが良い仕事探しなのではないかと思います。

ではではー

 

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発表会を持とう!

習い事はなんでも発表会を持つべき、というお話。


EPL10502.JPG / Blue_Ray

 

習い事はスムーズには成長しない


習い事をしていると、最初は急激に伸びている自分を感じることができます。もう、それはグングン伸びているのが分かる感じ。気持ちよく成長できる段階です。

それが、いつの間にか踊り場に差し掛かかります。あんなに楽しかったことが、あんなに伸びていると感じられたことが、とたんにつまらなくなったり、成長を感じなくなったりするものです。

これを打開するのが、「発表会」です。この修羅場を潜り抜けなければ次に行けないという、崖。言い換えればボスキャラ的なものです。これをところどころに設定しましょう。

Blank
Blank Photo by 130shin


本気のシチュエーションでなければ学べないことがある


発表会は本気でやるものなければいけません。本気というのは、負けたら本当にツラい思いをするという意味です。「負けてもいいや」というものは発表会ではありません。

この発表会で上手くいくか上手くいかないかという不安と戦いながらスキルを磨くというのが、崖を目前とした時に一番伸びるやり方だと思います。

発表会はそれこそ本気になれるのなら何でもいいのです。テストだって、普段の仕事だって、本当に発表会だって。とにかく、不安を感じるぐらいに本気になるような機会を造ることが大事です。

 

発表のために必要なスキルが見えてくる


発表会を設定することによって得られるものは、発表の時に必要なスキルが自分に備わっているかを見直すことができることです。つまり、今の自分の能力を客観的に見直すことができること。

これは、プレッシャー下でないとやらないことです。自分の伸ばしてきたスキルを一度丁寧に見返して、欠けているところ、伸ばすべきところを見つけること。それが次のステージの成長の糧になります。

このボスをやっつけるためには何が足りないのでしょうか?何が自分のスキルの中で必殺技として使えるものなのでしょうか?

 

まとめ - 本気の「発表会」は成長のために欠かせないもの


学ぶことはそれだけで楽しいものです。ただ、前の自分に届かなかったステージに進むためには、ジャンプが必要です。強制的に自分をジャンプさせてくれる機会、それが発表会です。

いつの間にか成長が止まるというのは、前のステージを十分にクリアできるほどにレベルが上がったということ。だから、次のステージに進まないとレベルは上がりません。

そのための本気の発表会、ぜひ組んでみませんか。

 

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ビジネススクール教授のオススメ本まとめ

ビジネススクールに1.5年通いまして、様々な先生方から様々な本のご紹介を頂きました。終わりも見えてきたところで、一度まとめておきたいと思いエントリー。

Libraries are CreepyLibraries are Creepy / Paul Lowry


戦略系


華の戦略系。学んだのは仮説を立ててそれを検証するプロセスを採るべきということ。

 

経済系


基本的な行動ファイナンス、経済性分析、ゲーム理論は押さえておいた方が○。

 

人材系


組織は人から成り立っているのだから。

 

ファイナンス系


計算できるようになるよりも、結果を理解できるようにというスタンス。

 

人文系


先生方が個人的に好きと言われた本にハズレ無し。

 

まとめ - 迷いながら道を広げよう!


当然、人に勧められた「良いもの」を消化するだけでもだめだと思うのです。自分のニーズに合っていることが一番大切で、ニーズに合った情報を探すという過程も大切なのだから。

一方で、ニーズに合致しているのならば、先人の肩に乗っかることもまた必要です。先人も悩みながら手探りで探した情報を紹介してくれているのですから。だから自分の求めている情報を先人の紹介の中から探すということは極めて合理的な行為だと思います。

キュレーションという言葉はもっと一般的になると思います。良いものを見極めて広める行為です。この行為、まずはキュレーターの方を信頼することが一番大切。逆に、信頼できるキュレーターがいるということは何よりも有り難いことではないでしょうか。

巨人の肩から、遠方を。

ではではー

 

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Facebookでサクッと大事な連絡に対応する方法

Facebookをメール代わりに使っている人、増えてきてますね。大切な連絡にはすぐ返信したいもの。ですが、忙しい現代人。一日中Facebookに張り付いているわけにもいきません。

そこで今回はGoogle Chromeを使って、他の作業をしながらもFacebookの大切なお知らせに対応する方法をご紹介。


facebook like button / Sean MacEntee

 

Google Chromeを始めてみよう!


もう使っている方も多いと思いますが、Google Chromeはインターネットエクスプローラーのようなインターネットをするためのアプリです。Google Chromeの良いところは、好きな機能をさまざまなアプリで追加できると言う点。もちろんFacebookのアプリもたくさん出回っています。

まずは、Google Chromeをダウンロードしましょう。Google Chromeをインストールできないようなパソコンの場合(公共PCなど)、Google Chrome Portableというファイルを使えばインストールなしにGoogle Chromeを使うことができます。

2012年5月、世界でGoogle Chromeを使っている人は33%に達し、IE(32%)を超えたそうです。これを機にぜひ。

 

Chrome Extensionをインストールしてみよう!


Chrome Extensionというのは、Google Chromeにさまざまな機能を追加するアプリです。今回はその中から3つご紹介。

1. Facebook Messenger

スマートフォンでもあるMessengerとほとんど同じ機能を持ったアプリです。このアプリでメールの確認・返信のみではなく、Newsfeedの確認もできます。このアプリでFacebookページを開くことなくアクションを行えるのがポイントです。

ちなみに、10回に1回、寄附を下さい!という画面が出てしまうのですが、その時はもう一度クリックすれば表示されます。


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2012-08-08_17h26_32 Photo by 130shin


2. Facebook Notifications

このアプリはFacebookからお知らせがあるときに、ポップアップで知らせてくれるアプリです。Facebook Messengerではお知らせ機能がないので、このアプリも入れておくとすぐに大切なメールなどに気づくことができるようになります。


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2012-08-08_17h26_58 Photo by 130shin


3. Facebook for Chrome

ポップアップは困るという方もいるかと思います。そんな方にはこちらがオススメ。お知らせの数を数字で知らせてくれます。

また、クリックしたときにNewsfeedが出てくるので、サクっとNewsfeedを見たいというときにも便利です。

 

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2012-08-08_17h27_24 Photo by 130shin


どんなお知らせが来るのか?


上で紹介したFacebook NotificationsやFacebook for Chromeで知らせてもらえるお知らせの内容は大きく以下の3つです。

 1. 友達からのメール(*Facebook Notificationsのみ)
 2. 自分の投稿へのいいね!やコメント
 3. グループに入っている時は、グループでのいいね!や投稿

また、「親しい友達」に登録した友達の投稿もお知らせされるようになるので、投稿を逃したくない!という友達がいる場合には登録するとお知らせが来るようになります。


まとめ - Facebookをサクっと利用しよう!


Facebookは友達の近況が分かってとっても楽しいもの。でも、ずっとFacebookの画面を見ている分けにもいきません。アクションが必要なものだけ通知をもらってすぐに対応、時間のあるときにゆっくりNewsfeedを眺めるなどメリハリをつけて使いたいですね。

今回ご紹介したアプリはそんなメリハリFacebookライフを助けてくれるものばかり。上手に利用して、Facebookライフを楽しんで下さい!

ではではー


関連エントリー


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WBSフェアと社会人的PPM

明日2012年7月29日(日)にWBS(早稲田大学ビジネススクール)フェアが開催されます。

【早稲田大学ビジネススクール】WBSフェア
【早稲田大学ビジネススクール】WBSフェア Photo by 130shin

 

2年前のこの日から


僕がWBSフェアに行ったのは2年前。とにもかくにも自分の力不足に悩んでいた時でした。そんなときに内田先生のエントリーを見て、「あ、行ってみよう」と思ったのが一番最初のWBSとの出会い。

それから2年、今は修士2年目として在学中です。

入学してからは本当にあっという間。月日が、時間が、毎日が跳ぶように目の前を駆け抜けていきました。でも正直、卒業したくない。そんな風に思う学校は、人生で初めてです。

 

社会人的なPPM


PPMはBCG発案の定番ポートフォリオマネジメントツールです。このPPMを社会人のひとりひとりに適用できる形に変えるとこんな感じではないでしょうか。

社会人的PPM
社会人的PPM Photo by 130shin

 

社会人にとって一番の制約条件は「時間」です。なので、それを上手く配分するために考えるためのマトリクスです。この表から考えるべきことは以下の通り。

  • 仕事が「回収」の状況になっていないと、仕事を続けながら通うのは難しい
  • 「育成」がないと将来の「本命」が育たない
  • 「見極め」に時間を割くかは、本人の価値観による

自分の状況を鑑みるときにはこんな感じで考えています。

 

WBSの受検と対策


WBSの受検に際してやったことは、WBS受検のために独学でした5つのことというエントリにまとめました。ご参考になれば幸いです。

特別なことをする必要はなく、普段の仕事の問題意識を大切にすれば良いのではないかと思います。

 

まとめ - 迷ったら行ってみよう!


ということで、少しでも関心があるようでしたら行ってみることをオススメします。各先生方のお話を聞くだけでも面白いですし、WBS生のホンネも当日のブースなどで聞けますので。

僕は2年前のあの日から本当に人生が変わったなぁと思います。良い師と良い仲間に恵まれて。

ぜひぜひ!

 

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「話していて元気の出るヒト」になる方法

「あのヒトと話しているとこっちまで元気になる」。そんなヒト、身近にいませんか。え、いない?なら、なっちゃいますか。

Positive Thinker

なぜあのヒトと話していると元気になるのか


「あのヒトと話しているとなんだか元気が出る」のには2つの理由があります。

話しているヒトが元気 × 話していることが前向き

話しているヒトが元気なキャラクターならば、話しているこちらも元気になれます。また、話していることが前向きならば、やっぱり元気な話をすることができます。

だから、元気がないときは少しでも前向きな話を、前向きな話ができないときは少しでも元気よく話すことが必要なのです。

 

とは言え変えづらいキャラクター


では明日から元気に話しましょう!…と簡単にはいかないのがこの問題。個人の性格パーソナリティは簡単には変えることができないものです。

個人のパーソナリティの最も大きな決定要因は何でしょうか?残念ながら、それは「遺伝」と言われています。つまり、生まれたときから、性格の方向性はある程度バイアスがかかっているということです。


 

もちろん、生まれた後の環境要因も影響を与えます。だから、絶対変わらないと言うわけではなく、最も大きな決定要因に遺伝があるということです。

 

開発できる前向き力


一方で、前向きに話す力というのは開発することができると考えられています。具体的にはコーチングという分野で研究されています。コーチングはスキルです。そのため、練習することによって能力を伸ばすことができる力であるとも言えます。

コーチングのポイントはいくつかあるのですが、一番のポイントは「日常会話の質を上げること」であることを意識する点です。僕が習った講師の方の言葉ですが、これほど適切にコーチングの本質を捕らえているものはないと思います。

とかくコーチングというと、アクティブリスニング、傾聴というように、聞くことを強く意識させられます。ただその結果、やたらといろいろと聞いてくる「うっとうしい」運用になりがちなのだそうです。

そうではなくて、「将来と現状のギャップを意識させることができるような質問を投げかけること」が前向きな回答を引き出すコツなのかなと、講義を受けて感じています。

 

まとめ - 「元気になるヒト」には誰でもなれる!


「話していて元気になるヒト」には2種類の特性が備わっています。パーソナリティとして元気をくれるヒト、そして、前向き力をくれるひとです。前者は性格ですが、後者はスキル。なので、「元気になるヒト」になることは誰でも努力次第で可能です。

前向き力とはコーチングが上手いこと=前向きに考えさせてくれる質問を投げかけてくれることです。このことを意識しながら会話をすると、本当に前向きな回答がぽんぽんと返ってきます。これには驚きました。

誰しもが前向きになる力を秘めています。あとは、それを上手に引き出してあげること。それが、「話していて元気になるヒト」の正体です。

「日常会話の質を上げる」。素晴らしい言葉だと思います。

今日から「話していて元気になるヒト」目指してみませんか。

ではではー

 

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これは究極の会社かもしれない - スタートトゥデイ(@ZOZOTOWN)

先日、株式会社スタートトゥデイの前澤社長のお話を伺う機会がありました。最初は本当なの-?という感じでしたが、段々とても一本筋が通っている説明に思えてきたので、その理由をしっかり考えてみようと思いエントリー。

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2012-07-0520h0211 Photo by 130shin

 

経営はキャンプのように


前澤社長が繰り返し語るのが、社員の待遇は一律同じ、優劣を付けないと言うこと。これは、経営をキャンプのように考えるという社長の考え方によるもの。

キャンプに行けば、魚を釣る係、火をおこす係、テントを張る係とさまざまな役割が必要になりますと。みんなが協力してキャンプを楽しむことが目的なんだから、魚釣るのが上手い人ばっかりをちやほやしませんよ、という考え方。

分かってはいるものの、そういう評価できませんよね。優秀な釣り師が逃げちゃいますから。でも、そうではなくて、みんなで楽しめるようにしようよという風に考えるのが前澤社長。

 

本気で世界平和のために働く


次に驚いたのが、働く理由が本当に世界平和のためであると繰り返されること。「ホントかなー」と思ってついつい質問してしまったのだけれども、本当の本当に信じている感じがヒシヒシと伝わって来ました。

中でも、「最近、働くことの意義を考えてみたことありますか」という返しがとても印象的でした。

そんな前澤社長の価値観に共感した人たちが集まっているので、社員はとても仲が良いそう。この社員の一致団結力と方向性が同じということが経営上もすごく有利に働いているのだと思います。

 

全てがファッションに結びつく


そんなみんなが仲良く、ワイワイと、という社風がファッションに非常にマッチしているのだと思います。社員のみんなが仲良し、服好き。だから、お客さまの心にリーチするような雰囲気をだせるのでしょう。

スペックよりも感性、言葉よりも感覚が重視されるファッションという領域では、この「雰囲気」を出すことが想像以上に大切で、かつ、難しいのではないでしょうか。

そして、この雰囲気を出すために会社の全ての仕組みが良い方向に作用している。他の会社がこの戦略を一部マネすることはできても、全てをマネすることは非常に難しい。だからこそスタートトゥデイの売上の増加に他社は誰もついていけないのだと感じます。

 

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2012-07-0519h5925 Photo by 130shin

 

まとめ - RBVからの究極の会社


戦略とは何かを捨てることと言われますが、スタートトゥデイは様々なものを捨て切っています。業績を追い求める姿勢、一握りのスーパースター、競合との競争…etc

しかし、今持っている資源の一つ一つがファッションという業種に非常にマッチしていて、結果として他の誰にもマネのできないことを成し遂げている、という印象です。

これは、社内の資源を活用して優位性を築くという経営資源論の説明にとても合致します。それぞれの資源が生む活動が全体として差別化の要因を生んでいるため、一つ一つの要素をマネしただけでは追いつけない、または、マネした企業の他の活動と矛盾を生んでしまうという状況が生まれています。

これからも、この雰囲気を大切に伸びていって欲しいなと感じた会社でした。

しかし、社員さんは6時間勤務なんですって。。うらやましいですね。。。

ではではー

 

 

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最速で利益を生み出すために - 本の紹介リーンスタートアップ

今年一番の「マネジメント」本。

 

 


起業は「マネジメント」できるのか?


リーンスタートアップの要旨を一言で言えば、「PDCAサイクルによるマネジメントを徹底しましょう」ということになる。目新しいのはそれをスタートアップという「マネジメントできないと思われているもの」に適用したことだ。

これを珍しいと思うのは、僕らのスタートアップに対する特別な感情を反映のせいだと思う。スタートアップはクリエイティブで特別で、とても一般人ができるものではない、という思い込みだ。

それはきっと半分は当たっているが、半分は当たっていない。スタートアップも「仕事」なのだから。前例がなく、不確実性が高いという環境的な違いはあるのだけれども、だからといって仕事のやり方を全く変える必要はない。

 

構築⇒計測⇒学習…のサイクル


仕事は学習のためにやるものではない。僕らが経験を積んだことはお客様にとっては全く関係ない。お客様が満足できる価値を提供できなければ意味がない。

それでも、学習を重視するのは、それがお客様に価値を提供するための唯一の方法だからだ。そして、学習するためには、経験を積むことが必要になるし、経験を積むためには体験するしかない。

だから、まずはやってみることが必要になる。細かく経験を積み重ねることが必要だ。この考え方は、以前紹介したのスクェア・エニックスのCTO、橋本さんの考え方にも通じることがあると思う。

一番大切なことは、この1サイクルをいかに短く回すか、ということにある。

Leanstartup
Leanstartup Photo by 130shin

 

大企業に求められる差別化


大企業や政府、あるいは名前の売れてしまったクリエイター、社内で評判となってしまったエース社員にとってはこの方法は脅威となる。なぜなら、彼らは初動でかなりのものを求められてしまうからだ。

名前の売れていない時には、求められるクオリティは必要最低限なものである。だから、平気で成果物をバンバン出すことができた。しかし、名前が売れてしまうと「必要最低限」なものにもクオリティも高いものが求められてしまう。だから、成果物を出せなくなる。

それでも、まず成果物を出すことが大切なのではないか。

この点、Appleはすごい。初代iPadもまず市場に出している。そして、2nd、3rdと世代を重ねて完璧を目指す。初動のクオリティもすごいのだけれども、このやり方自体が上手いと思う。

 

まとめ - Done better is than perfect.


失うもののない僕らは、まずはやってみることが大切なんだと思う。これは、評判という後ろ盾のない者の特権だ。そして、経験を積み学習する。その過程でいろいろなお客様に迷惑を掛けることになってしまうかもしれない。

だけれども、唯一僕らにできることはできるだけ早く期待水準を満たすものを創り上げることなのだ。

この考え方は少しでも良くしたいと思うもの、全てに使える考え方だと思う。まずは、やること。求められる初動のクオリティはその後に考えれば良い。

何かを良くしたいと考える全ての人に。

 

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