高速の試行錯誤-ユニクロの強み
鏡の前に立つ。
見惚れる。思わずニンマリしてしまう。
・・・別に頭がおかしくなったわけではありませぬ。
Uniqlo +Jのジャケットに見とれているのです。
+Jとの出会いは「考える人 秋号」の巻頭広告。
む、どっかで見たことのあるビジュアル。。。
そこには、ユニクロが見出したブレイクスルーがありました。
Objective
ユニクロの強みを知る!
Conclusion
SPAならではの、高速PDCAサイクル!
Background
2009年10月にユニクロは世界的なデザイナー、ジル・サンダー氏とのコラボを展開していました。ジル・サンダー氏のデザインする服は、まさに研ぎ澄まされたシンプル。それをユニクロが一般人にも手の届く価格で提供していたのです。
これが示唆することは2つ。
ひとつは、ユニクロの一番の価値は品質であるということへのこだわり。
品質へのこだわりを最優先させることは、2004年の全国紙への広告、「ユニクロは、低価格をやめます。」から一貫させているポリシーです。そして、その狙いは正しく伝わり、ユニクロの服は高品質と認識されることに成功しています。
ユニクロのビジネスモデルは、少ない商品数で勝負し、大々的な広告で売り切るという企画と流通に特化したものです。結果、ユニクロの経常利益率は平均的に14%と百貨店(3-8%)と比較して非常に高い数値が出ています。
良いものだから、それを目当てにお客が来る。だから、品数が少なくても売れる。そして、高い利益率を確保できる。少々高い商品でも売れる。つまり、品質がこの好循環を支えているわけです。
品質本位は、ユニクロの最も大切な価値であると言えます。
もうひとつは、ユニクロがもはや日本のメーカーではなく、世界のブランドとして認められているということです。
世界でも有数のトップデザイナーを起用できるということは、知名度・信頼性・社員の質の全てが世界レベルでないと叶いません。
最近、ユニクロは非常に優れた社員の獲得・育成に成功しています。
ユニクロのキーマンの働き方、考え方をまとめた、「ユニクロ思考術」という本があるのですが、そこに出てくる方々は錚々たる面々。デザイナーの佐藤可士和氏をはじめ、MBA保有者や、外国人役員といった才能が揃っています。
社員の充実が、ユニクロの世界への進出を可能にさせている。非常に固い地盤を獲得しつつあると言えます。
システムと、それを動かす人。その両輪が揃ってきているユニクロ。
なぜか。その理由は、チャレンジにあります。
柳井社長の「成功は一日で捨て去れ」はほとんど失敗とその克服記。スムーズに進んでいることなんてめったにない。
そのトライ&エラー力が今のユニクロの原動力となっているのは間違いありません。
企画から流通までの全てを手がけるSPAならではの機動力を活かした実験と失敗、そしてその克服。そのスピード感に人が惹きつけられ、さらに大きな実験ができるようになる。
1勝9敗の精神が、人を、会社を強くしています。
***
しかし、このジャケットが12,000円で提供できるなんて、ユニクロのスゴさをまた感じました。
残る市場は・・・フォーマル?ユニクロスーツが出たら間違いなく既存のスーツ量販店より品質が良さそうなのですが。
僕は、絶対着ます。はい。
ジル・サンダーを着させてくれたユニクロに、敬礼。
ではではー
<もっと知りたい方へ>
柳井社長が語る、フリースブーム後から現在までの試行錯誤の数々。社長に返り咲いた理由。野菜事業への参画。バーニーズニューヨークの買収合戦への参加。あの時、社長が何を考えて動いていたのかが分かる一冊です。また、各巻末に、社長が年始に従業員一同へと送るメールが掲載されています。普段から深く考えていることを感じさせる文章です。
ユニクロはもう、ワンマンではない。スゴい人たちが運営していたことが分かる一冊。皆さん困難の中で非常にポジティブなんです。また、若い。この若さでこんな大変なことができるなんて、自分もがんばらねばと思わせてくれる一冊です。
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