人を動かす文章のデザイン

旅行の際に美術館によく行ったのですが、その際に思ったことがあります。
デザインは見る人、使う人に直接語りかけることができる、と。

例えば、ルーブル美術館にある、ヴェロネーゼの「カナの婚礼」。この絵は、当初は人々の豊かな表情で視線を奪い、次に、明るい部分を通じて中央上方の石像へと視点を動かします。石像の視線を辿ると空を羽ばたく鳥を見つけることができ、最後にもう一度全体を見直すと、中央に控え目にキリストが描かれていることに気づくことができるのです。

絵を見る順序や目線の動きが意図的にデザインされており、見る人は素直にそのデザインに従うことで絵を楽しむことができるようになっています。

この絵を見た時に、デザインとは見た目に限るものではないのだと感じました。使う人が作った人の意図した通りに動いてくれるように物を創ることをデザインと呼ぶのだと思います。

デザインを感じさせることができるのは文章も同じです。この文章を読んだ人がどのように動くかを意図して言葉を発することによって、言葉も力を持ちます。今回はそんな文章のデザインを考えました。

Objective
文章のデザインを考える!

Conclusion
受け手の「便益」を想像して書けているか?

Background
ビジネス文書の書き方、報告書の書き方、etc。全ての文書には書かれる理由があり、
それゆえ各文書には効果的な書き方があります。

文書を書く時に大切なことは、構造的に書くことと言われます。ロジカルに、MECEに、ピラミッドに。確かにそうです。しかし、それは文章の骨格であって肉なしには文章は完成し得ません。

文章の肉とは、それを読んだ人を書いた時の意図の通り動かすことができる筋肉のようなものです。それが躍動感のある筋肉となるか、力のない贅肉となるかは受け手の想像ができているか如何です。

神田氏の「全脳思考」では、商品を提案する時にどこまで具体的に消費者の幸せにフォーカスできているかによって成功確率が決まるとします。また、大前氏の訳された「ハイコンセプト」には、右脳の活動を止めることなく想像性を持ち続けることによってのみ代替できない人物となることができると書かれていました。

相手がどれだけ喜ぶかを考えて行動する。日常生活では当たり前のことがことビジネスになると忘れられてしまいます。相手の喜ぶ顔、驚く顔を思い浮かべながらプレゼントを用意する。そんな気持ちで書かれた文にはデザインがあります。

文章を書きましょう、
恋人に花束を渡すように。
…結構、難しいなぁ。

ではではー

<もっと知りたい方のために>

全脳思考
全脳思考
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神田 昌典
ダイヤモンド社 (2009-06-12)
売り上げランキング: 41

神田氏の10年間の仕事に対する思いが詰まった本となっています。物を売る時、企画を提案する時、さらには子供と接する時に、自分の意思をどのように表現するべきなのか。この表現の方法を知らないとなかなか自分の意図が伝わらないのではないかと感じました。ポイントはストーリーで、ステップアップに、相手をゴールへと導くことです。


ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
ダニエル・ピンク
三笠書房
売り上げランキング: 4539


左脳だけでは、PCにとって代わられる。私たちは右脳を持っていることがアドバンテージなのですから。そんな左脳と右脳のリンクを強く意識させられる一冊です。左脳と右脳、文系と理系、本来は分けてはいけないのでしょう。本書を読むことで右脳的な考え方から新しい切り口を見つけるきっかけを得られると思います。

小説のストラテジー
小説のストラテジー
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佐藤 亜紀
青土社
売り上げランキング: 88079


文章が面白くなるための要素は「動き」であると見抜いた一冊。冒頭のカナの婚礼の例に始まり、読み手が読み続ける文章を書くための様々な仕組みを提供してくれます。小説ほど、読者が読み続けることを意識してデザインしなければならない文書はないと思います。惹きつける何かを持っていなければ小説は読まれないのですから。

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PSPで英語の勉強

Podcastは利用されていますか?
様々なコンテンツが定期的にダウンロードできるため、非常に便利だと思います。

そんなPodcast、社会人が利用する大きな目的の一つとして英語の勉強があると思います。Podcastを利用することによって、英語の新しい教材に毎日触れることができるようになります。また、毎日更新される内容は英語の勉強になるだけでなく、純粋にコンテンツとしても楽しむことができます。

僕が定期的に利用しているのは、以下の4つです。

NHK Radio News in English
NHKが国内のニュースを世界に発信している番組です。15分前後で、毎日更新されます。日本のニュースのため理解しやすいと思います。

CNN Anderson Cooper 360°
アメリカの古館さん(?)のような方のニュース番組です。約25分で、アメリカ時間の月~金で更新されます。映像のため見ているだけで楽しいです。

ABC World News
アメリカのニュース23のようなニュース番組です。約25分で、
アメリカ時間の月~金で更新されます。やはり映像のため、完全に聞き取れずとも理解できて良いと思います。AudioのPodcastもあります。

ABC Nightline
ニュース番組で取り上げられた一つのトピックに対して深堀りをする番組です。
日によって長さが違い、アメリカ時間の月~金で更新されます。報道されるに至った背景も分かり、考えさせられます。

ただ、使われている方はご存知かと思いますが、PCを通じてiPodに毎日データを移すのは、なかなかな手間です。手間がかかれば、継続は難しい。

iPhoneを使えばPCを使わずともインターネットができるため随分と楽になります。買おうかと悩んでいたのですが、ふと手元のPSPに目が行きました。PSPも無線LANならばインターネットに繋ぐことができます。そのため、 同じようなことができるのではないか、と。

結論は、できます。条件は2つ。①無線LANの環境があること、②大容量(4GBはあった方が良いと思います)のメモリーカードがあることです。

やり方は以下の通り。
①PSPの"インターネットブラウザ"で購読したいPodcastのあるページを開きます。
②ページ中の"RSS"というオレンジのボタンをクリックします。
選択したPodcastが"RSSチャンネル"に登録されるため、△ボタンを押して"保存"を押し、メモリースティックに保存します。
④音声ならば"ミュージック"で、映像なら"ビデオ"で再生できます。

本当に通常のPCでのRSS登録と同じ要領で、簡単にできました。

このおかげで、毎日PCを開く手間が減り、継続することができそうです。
PSPをお持ちの方で、無線LANができる方、ぜひ試してみて下さい。本当に便利です。

嬉しくなって、エントリーしてしまいました♪
もし、良いPodcastをご存知でしたら教えて頂けると嬉しいです。

ではではー

<もっと知りたい方に>

SanDisk MemoryStick Pro Duo 8GB SDMSPD-8192-J95
サンディスク (2008-07-24)
売り上げランキング: 16




PSP以外にも使うことができる大きな容量のメモリースティックです。3,500円でPSPにいろいろなデータを保存できるようになるため、おすすめです。

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全く異なる文化圏の経験

昨日まで、旅行でフランスに行くことができました。
ほとんど初めてに近い海外旅行でしたので、驚くことばかり。

物理的に一番違う点は、日照時間でした。フランスは夜の22時ぐらいからようやく夕暮れが訪れます。20時ぐらいですと、幼稚園ぐらいの子供も公園でまだまだ遊んでいました。

精神的に一番違う点は、やはりキリスト圏であることです。一貫した価値観がはるか昔から根付いているため、おそらく考え方が日本とは根本的に異なると思います。

また、世界の中心となったことがあるだけに、宮殿の広さ・華美さは見たことがないものでした。現在の価額で一体1,000万円以上するであろう彫刻、絵画がごろごろ転がっているわけです。力が集まるということはこういうことなのだと感じました。

驚いただけでは今後に活きないので、日本との対比も考えてみました。

①感受性
日照時間が長いということは、一日が長いということです。それは、発育に相対的に優位に働くはずです。一方で、日本の表情の変わる景色は私たちに時間を感じさせてくれます。日本の四季は素晴らしいとよく言われている理由が分かりました。私たちは変化を通じて自然に対する感受性を培っているのです。

②多様性
キリスト教の一貫した価値観は文化・芸術を通じて思考のプロセスにも秩序を与えていると思います。その一方で、基本的に無宗教に近い日本人の相対的に多様なものの見方、考え方は秩序の中では見つけることのできないものを発見する可能性を持っていると思います。

フランスに興味があって出かけたにもかかわらず、その世界という書物を読むことで、逆に日本とは何かということを考えさせられた体験でした。家にこもって読書しているだけではだめだなぁと実感。

異文化との接触は必ずしも旅行でなくともできるはずです。積極的に異文化を体験することで思考の枠はもっと広がりを見せてくれると思います。

ではではー

<もっと知りたい方へ>

読書について 他二篇 (岩波文庫)
ショウペンハウエル
岩波書店
売り上げランキング: 13287

世界という本を読むことを勧めているものです。読書は本を読むことに留まらず、それを元にした体験があって初めて完結するものだと書かれています。読書を文字を読んだだけで終わらせないために、全ての読書家にお勧めです。

社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」 (岩波文庫)
マックスヴェーバー
岩波書店
売り上げランキング: 24059

社会を科学する本です。はい、難しい本なので紹介から逃げています(笑)。社会という価値判断の総体を、価値判断を含まずに議論する科学の観点から分析しています。ビジネス書の速読に慣れた頭に、ガツンとくる一冊だと思います。

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新聞ユーザーになるために

毎月4,500円の自己投資を無駄にしていません?

あまりに自然に生活に溶け込んでいるため、固定費としても認識されにくくなっているもの。完璧な流通網を持ち、毎日自動的に手元に届くシステム化された発行物。情報量は多いものの、多すぎて捌ききれないもの。

そう、新聞です。

僕が一人暮らしをするようになってから、常にもったいないなぁと思っていた自己投資の一つに新聞の購読料がありました。なぜかと言うと、使いこなせている気がしなかったから。その日のうちに不要になる、消費としてしか活用できていなかったのです。

新聞の年間発行数は読売1,000万、朝日800万、毎日380万、日経300万、産経200万部と2,500万部以上の発行数となっています。購読数ではないものの、日本の世帯が約5,000万世帯ですので、約1/2の世帯は新聞を購読しているはず。

そんな広く普及している新聞を積極的に使いこなすためにはどうすれば良いのでしょうか。
…「絵」が一つの解となりそうです。

Objective
新聞の情報を能動的に知識とする技術を身に付ける!

Conclusion
取引の流れを絵にすることで、新しい発見が見えてくる!

Background
新聞が知識として身につきづらいのは、その受動性という特性によるものです。僕は新聞を購読し、自動的に家に届いた新聞を習慣的に読んでいました。ご飯を食べながら、電車に乗りながら。そこには、意識して「新聞を読もう」「新聞からこの情報を得よう」という態度はありませんでした。

まずは、それをやめてみる。それだけで大きく違ってきました。新聞から仕事に使う情報を探すようにしただけで、全く情報の見え方が変わってきました。しかし、それも一時のこと。身になっていることからは大分遠い。

と、いうことで、「しんのすけの破」を始めました。新聞をもっと能動的に活用しようと思い、新聞を問題として読んでみました。そうするとまた全く見え方が変わるのです。新聞は最高のクイズ。経営課題に対して自分ならどうするかを考えると今まで疑問に思わなかったこと、眠っていた知識が結合する感覚を味わえました。

それが、3か月程度続いたのですが、毎日質に非常にバラツキがあることが悩みでした。その理由の一つが、記事を理解するためのシステムを持っていなかったこと。日によってまちまちな読み方をしていたため、理解にバラツキがあったのです。

そんな中、タイムリーにステキな本に出会えました。

「記事トレ!」日経新聞で鍛えるビジュアル思考力
板橋 悟
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 1671
描いて売り込め! 超ビジュアルシンキング
ダン・ローム
講談社
売り上げランキング: 631

記事トレはまさに今やっているトレーニングの形が本として出版された感じの一冊です。その中では、誰が(Who)、誰に(Whom)、何を(What)、いくらで(How much)という観点から記事を読むという3W1Hのフレームワークが紹介されていました。その読み方をすると、会社がどのような意図で誰を相手として商売を展開しようとしているのかが分かるため非常に頭に残りやすいのです。

また、記事トレには特設のサイトがあり、そこから無料で記事トレのフォーマットをダウンロードできます。それに従って記事を図に落とし込む作業がまた理解を助けてくれます。

この図に落とすという作業についてさらに知りたくなった矢先、もう一冊のビジュアルシンキングに出会えました。この本では人が物を理解して人に伝えることができるようになるまでの理解の過程を図にして表しています。

人はモノゴトを見ただけでは、バラバラにしか認識できません。そのバラバラな事象を一つに統合するためには、モノゴトを括る、囲う、区別するといった作業が必要となります。その過程を絵にすることによって「見る」から「観る」へと昇華し、関連性を認識することができるのです。

人が機械より優れているのは、この絵による理解の部分だと思います。文字を絵にするだけでいろいろなことが見えてくる。だから、数値はグラフに、ロジックはツリーに、取引は関連図にされるのです。

この本を読んでから、しんのすけの破の下書きとして絵を描くようになりました。まだまだ慣れませんが、全くのフレームワークなしで書いていた時よりもずっと理解が早く、疑問点も見つかるようになりました。やはり、初めてやることには「守」が必要なのだなぁとあらためて実感。

人が人になってから残した絵は、数千年の時を経ても僕たちの心に届きます。それは絵が時代や場所を超える普遍的な力う持っているから。その力を仕事に活かさないなんてもったいない。また、毎月4,500円捨てるなんてもったいない!

一緒に、新聞"ユーザー"を目指しません?

ではではー

<もっと知りたい方に>

「記事トレ!」日経新聞で鍛えるビジュアル思考力
板橋 悟
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 1671

元リクルートの著者が、取引先の社長さんから教えてもらい発展させた、「商売のための日経新聞の読み方」を解説。上記の3W1Hのみではなく、経営者と消費者の2つの目線で物事を見ることや、理解のピラミッドといった、物事を理解するための多様性を与えてくれます。また、新事業を見つけるためにはどうすればよいのかまで書かれており、商売の本質を教えてくれます。

描いて売り込め! 超ビジュアルシンキング
ダン・ローム
講談社
売り上げランキング: 631

一つの絵は一冊の本を要約し、優れた絵は100枚のスライドすら一目で理解させる。そんな絵の持つ力を教えてくれる一冊です。語られている内容は極めて真摯。人が物事を認識する過程から、人に伝えるまでに踏まなくてはならないステップを順に丁寧に教えてくれます。絵が上手である必要はないのです。認識という頭の中で起っている変化を外に示しているだけなのですから。

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シゴタノのTaskChuteがスゴい理由

ふとしたことからシゴタノというサイトを知りました
サイトの中で色々と、仕事が楽しくなるコト、モノが紹介されています。

その中で、「TaskChuteという仕事管理ツールが無料で配られています。
このツールがスゴい。本当に30%仕事が早くなります!

Objective
TaskChute
を使った仕事管理は何故スゴいのかを考える!

Conclusion
終わりを意識させることによって、仕事の質・量の管理を可能にするから!

Background
TaskChute
は仕事を時間によって管理するツール。エクセルのファイルなので、広く誰でも使うことができます(こちらからDLすることができます)

その最も優れている機能は、終了時間が分かるというもの。現在の時間と、TaskChute内の仕事の見積り所要時間から、全ての仕事をこなそうとすると何時に終わるのかが分かります。

今まで、仕事を管理するツールは多くあったと思います。しかし、終わりの時間を意識させてくれるツールは見たことがありませんでした。シンプルな考え方にもかかわらず、その効果は絶大。

終わりの時間を意識することは、2つの観点から効果をもたらしてくれます。

①仕事の質の管理を意識的に行える
②追加の仕事にその日に対応可能かどうかが分かるようになる

①仕事の質の管理
終わりの時間を意識することは、一つの仕事あたりにどれだけ時間をかけることができるのかを明確にしてくれます。もし、今想定している以上の時間をある仕事に掛けてしまうと、終わりが一定との条件のもと、他の仕事に掛ける時間を削らなければならなくなります。それは、他の仕事の質が低下しやすくなるということを意味するわけです。

そのため、終わりの時間を意識し仕事毎に掛ける時間を管理するということは、全体の仕事の質の管理に直結することになります。質の管理のためには、各仕事にどれだけの時間を掛けることができるのか、その時間をオーバーした時に、どこから時間を捻出するのかを常に意識する必要があるのです。

②対応可能な仕事量
終わりの時間から逆算して仕事の量を考えると、必然的に一日に対応可能な仕事の量が見えてきます。今、これだけの仕事を持っているから、突然の仕事を依頼された時に対応可能かが一目瞭然で分かります。緊急で他の仕事をこなした時には、他の仕事の時間を削ったり、翌日に回すといった対応が必要となります。

そのため、終わりの時間を意識することは、他の仕事を頼まれた時に対応可能かを判断することを可能とします。また、その回答には説得力が伴います。「今これだけの仕事を持っていて、これだけ時間が掛かるため、追加の仕事をやろうとすると何かを削る必要があります」、と状況を説明できるようになるのです。

①も②も究極的には、優先順位という一言に纏められると思います。仕事の質の管理も対応可能な仕事の量も、優先順位が無ければ判断できません。

そして、それはどの仕事術の本にも載っていることです。仕事の全体量を管理して、常に自分の位置を見極めろ、と。しかし、それがかなり難しいことは、意識してやってみた方は分かるハズ。会社には偶発的、突発的仕事ばかりです。

そのため、持っている仕事の総量を量ることのできる「TaskChute」が活きるのです。優先順位を自然と付けることができる、付けざる得なくするツールです。

本当におすすめなので、ぜひ一度トライしてみて下さい!

また、サイトの主催の方が新刊を出されています。「一日の仕事を箱に入れて、無くなったら終了」という考え方はまさにTaskChuteの考え方そのもの。そちらもぜひ。

世の中って、スゴい人がいっぱいいるもんだなぁーと思った今日でした。

ではではー

<もっと知りたい方に>

残業ゼロの「1日1箱」仕事術
佐々木 正悟
中経出版
売り上げランキング: 2102

☆×4
一日の仕事を箱に例えて上手に片づけていく方法を説明しています。TaskChuteの考え方を仕事全体に適用するとこんな感じになるのだと思います。モチベーションの維持の仕方など、仕事を早く終わらせたい方は一読です。

TaskChute
DLリンクです。

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ズレから生まれる新アイディア

新しい発見はどこから来るのでしょうか。
世の中には「どうやってこんなこと思いついたの!?」と思うようなものがあふれています。

その中には、完全に思いつきと言えるものもあるでしょう。しかし、「ヒットメーカー」と呼ばれる人たちがいることから、アイディアの生むためには方法があることも確かです。方法論がないと継続して新しいものを作り出すことができないからです。

今回はそんなアイディアの考え方を論理学から考えてみました。

Objective
論理からアイディアを生み出す方法を考える

Conclusion
ズレているから新い発見がある

Background
論理学は複数の要素を組み合わせてある一定のこと論証することを目的とする学問です。考え方の道すじの学問とも言えます。

論証の考え方には2種類があります。帰納と演繹です。帰納は個別のことを積み重ねることによって、より一般的なものを論証する方法です。一方、演繹は一般的なものから個別の事象を証明しようとする方法です。

演繹の論証は厳密なものです。そこには推測が入ってはいけません。推測が入ることは論証の強度を弱めることとなってしまいます。一方、帰納は演繹のように厳密にはできません。個別の事象から一般的な法則を導き出すことはある程度の不確実さが伴います。よって、帰納は演繹ほど強い論証力を持つことは構造的にできないのです。

しかし、その不確実さこそがアイディアの源泉なのです。特に、新しいアイディアが生まれるのは今までの法則では説明のつかないことが起こったときです。論理学者のパースはその際の考え方をアブダクションと呼びました。その考え方は以下のようなものです。

①Aという驚くべきことが発見された
②しかし、Bが事実ならばAが起こることは必然である
③よって、Bが事実である可能性がある

①から②、②から③へは厳密には論理的に繋がっていません。そこにはズレが含まれています。しかし、Bという新事実を発見することができる考え方として非常に有効な考え方です。

厳密なロジックからズレた時に新しい発見は生じるものです。たとえば、冥王星が発見されたのは海王星の軌道が法則からズレたことが原因だったそうです。そ のズレの原因を説明するためには既存の論理から外れたもの、つまり、冥王星の存在を仮定しなければならず、そのために冥王星が発見されたということでし た。

思えば少し前に話題となったラテラルシンキングも同じ考え方です。既存の要素の一部を意図的にずらすことで新しいものを発見しようとする考え方で、アイディアを発見するためひとつの方法でした。

論理の破綻から新しい発見がある。そのため、論理的であることはアイディア発見の第一歩であるとも言えます。アイディアの創造とは最も遠い学問であるように見える論理学こそが、最も近い学問であるかもしれません。

僕は考えがぶっ飛んでるってよく言われまけどね。。

ではではー

<もっと知りたい方に>

アブダクション―仮説と発見の論理
米盛 裕二
勁草書房
売り上げランキング: 42873

☆×5
なぜ、冥王星は発見されたのか。創造的な発見は演繹からも帰納からも生まれず、推測と仮説を含んだアブダクションからこそ真の発見は生まれると説きます。難しい理論なのだと思いますが、ニュートンやアルキメデスの発見といった有名な事例を活用し、分かりやすく説明されています。創造的な仮説が立てられるようになる一冊。

論理学
論理学
posted with amazlet at 09.06.01
野矢 茂樹
東京大学出版会
売り上げランキング: 47558

☆×4
論理学を本気で学ぶための第一歩です。普段意識しないで使っている言葉がどれだけの可能性を含んでいるのかを教えてくれます。会話でも論理的に話せるようになりたいならば、まず、ゆっくりと机上で考えることが大切です。正しい方向性を示してくれる信頼の一冊。

論理トレーニング101題
野矢 茂樹
産業図書
売り上げランキング: 1054

☆×4
論理思考はスポーツです。理論が分かっていても実際に動かないと。と、いうことで楽しく学べる論理の練習帳です。101の問題がまるで階段を一歩一歩上っていく感覚を与えてくれます。頂上に着いた時には、以前の自分が下にいたものだなぁと感じられるはずです。

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極端にするとそれも売り物に

偶然ステキな商品のサイトが見つかったので思わずエントリー。

Felissimoという会社が手掛ける色鉛筆で、なんと500色もの色の種類があるそうです。500色にはそれぞれの色からイメージされる"なんとなく幸せな"名前がついています。

買った時に使うことができるか心配なのですが、見ているだけで良い気分になれそうです。色鉛筆という普通のアイテムを極端にすることによってインパクトを上げた良い企画だと思います。

ネックは価格と分割送付です。買い求めやすさを追求した結果、分割送付になってしまい、せっかくの500色というインパクトが若干薄れてしまっていると思います。実用性は低くなってしまうのですが、値段・大きさともに1/10にして、一般の方に見た目のかわいさをプッシュする商品にするなどどうでしょうか。

ではではー

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本の紹介 - 任天堂 "驚き"を生む方程式

任天堂 “驚き”を生む方程式 Book 任天堂 “驚き”を生む方程式

著者:井上 理
販売元:日本経済新聞出版社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

任天堂はどのようにWiiやDSを生み出したのか。任天堂の歴史と舞台裏が驚きと懐かしさと共に感じられる一冊。

任天堂は今でこそWiiやDSでゲーム市場のトップを取り返しましたが、ほんの3-4年前まではニンテンドー64やゲームキューブで大きな失敗を繰り返しました。かくいう僕もスーパーファミコンで任天堂を卒業してしまったゲーマーの一人。

その任天堂がどのようにゲーム市場でトップの座を復権したのか。そのきっかけは、本書の冒頭に記されている岩田社長の一言に集約されます。

「僕らがもっと素晴らしいゲームをと頑張った結果、時間やエネルギーをゲームに割けない人たちが『もういいや』と、静かに立ち去っていたのです。調べれば調べるほど、これは本当に深刻だと感じました」

危機感。既存のゲーム市場に対する危機感でこの数年の任天堂は動いてきたといっても過言ではないと思います。

ニンテンドーDSから任天堂は良い映像を、より機能の高いゲームをと突き詰めていく路線から外れ、新たな道を見出しました。新たな驚きを作るという原点の道です。それを可能にしたのはゲームウォッチ、ファミコン、ゲームボーイを開発した頃には任天堂が確実にその手にしていた任天堂イズムでした。

本書が教えてくれることは、大げさに言うならば、生き方そのものです。既存の路線を踏襲することはリスクが小さく、仕事を確実にこなしている感覚を与えてくれます。しかし、それが結果として何をもたらすのかを考えずに既存路線で走ることは、身の破滅すらをもたらしかねないということ。

環境が変わったら、自分も変わる必要がある。しかし、変わることは恐いもの。その恐怖を打ち破るためにどのように任天堂がもがき苦しんだのかを知ることは、自分の生き方を決める上でも必ず役に立つはずです。

他人に幸せを与えるために生きる、全ての人に。

P.S.任天堂のキーマン、岩田社長が自身の考え方をほぼ日刊イトイ新聞で語っていました。これは、すごい会談です。

P.S.2 本書に載っている、「社長が訊く」。リンクでまとまっているものではなく、関連商品のコンテンツの一部として掲載されているものでした。
Wii
Wii Fit
任天堂で働くということ
Wiiソフト関連⇒任天堂のソフトをクリックすると「社長が訊く」があります。
DSソフト関連⇒同上です。

P.S.3 ここまで本書が素晴らしい一冊となったのは、任天堂というコンテンツの一冊に加え、著者が第三者の視線から冷静に、理知的に事実を積み重ねることによって作り上げていることによると思います。ノンフィクションの書き方としても学ぶことが多い一冊です。

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本の紹介 - 哲学、脳を揺さぶる

哲学、脳を揺さぶる オートポイエーシスの練習問題 Book 哲学、脳を揺さぶる オートポイエーシスの練習問題

著者:河本 英夫,河本 英夫
販売元:日経BP社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

揺さぶる?そんなものでは済みませんぞ。

本書は学習や知識の獲得を超えて、能力の形成を目標としています。読了感は「知る」に留まらず「体験する」感覚。普通の本を博物館とすると本書は科学館。本書の中で見て、知って、遊べるようにできています。

例えば、言葉遣い。「光の裏側」、「重力の内側」…本書はそんな言葉であふれています。いつも知っている単語のつなぎ方を少し変えるだけでここまで違和感のある言葉に仕上げることができるなんて。

例えば、題材。浦島太郎の玉手箱は何を意味するのかに始まり、イチローと松井から世界と私たちの関係を見出し、カオスからシステムとは何かを考える。昔話も、TVの中の毎日も、最先端の数学も著者にかかれば哲学に。

僕は、非常に良い切り口だなぁと思いました。そう思いません?

誘導で恐縮。もし思ったならばそれは間違い。

著者の言葉を借りると、「なにかを成し遂げていくためには視点を切り替える程度では本来なにも変わらない」のです。切り口を、視点を変えることができるのは既に別の視点を持っている場合だけだから。本当の転換、ブレイクスルーは体験の中からのみ生まれてくるもの。

本書は、新しい体験を通じて一度出来あがってしまった発達をリセット、新たな能力を形成する過程を体験させてくれます。確かに、本書を読んだ後では世界の見方が変わります。空を見上げると意識は空を突き抜け、宇宙の果てまで。膨張を続ける宇宙の縁にだって着いてしまう。この感覚は必ず仕事にも活きるはず。詰まった感覚からは詰まったアイディアしか浮かばない。

僕は気がつくといつの間にか同じような本を読み、同じような知識のみを追い求めてしまうようになっていました。それは効率的な理解を助けるものの、見ることのできる世界を狭めてしまう。いつも驚きっぱなしでは疲れてしまうけれども、たまには驚かなくちゃ。

息詰まりの感覚を破るきっかけをくれた本書。今では、またいろいろな種類の本を楽しむことができるようになっています。

ようこそ、新しい世界へ。

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天才とは何か - Outlier 「天才!」

Outlierは本書の一番最初に書かれている通り、統計等で外れ値を意味する単語です。平均から外れた=傑出した能力を持つまでの過程を解き明かしたもの。その方法は極めて単純な格言に戻ります。

「継続は力なり」

Objective
天才とは何かを考える!

Conclusion
誰しもが持っている情熱の種!

Background
本書はOutlierになるために必要なものを、10,000時間の経験と定義しています。

この10,000時間の経験について、あとがきで勝間さんは、10,000時間÷8時間/Day = 1,250日⇒3-4年、3時間/Dayならば9年かかる水準と書かれています。実感の沸く数字です。

18時間以上熱中して物事に取り組むことは相当難しいです。達成の条件は二つ。

①熱意
ひとつは、それが好きであるということ。継続して熱中して取り組むためには、それを行うことを脳が「快」と感じなければなりません。

本書中でビルゲイツの例が出て来ますが、彼はプログラムを作成するために深夜 に大学に忍び込んでのめり込んでいたそうです。もう、完全な中毒。ただ、熱中とはそんなレベルなのでしょう。…確かに僕もゲームやっている時の集中力と継 続力を他の部分でも使えたら大成しそうな気がします。逆に言えば、ゲームにハマったことがある方はあの頭のフロー状態を知っているわけです。あとは、それを発揮できる仕事をすれば良いだけです。

②環境
もう一つが、環境。好きなことに巡り合うことができる機会、取り組むことができる時間があるということ。この要件は大部分を他者に依存してしまう点が難しい点です。

本書はこの環境という点を思い出させてくれる点で有難い本です。本書を読んだ方多くのが自分が受けてきた教育、自分が子供に与えることのできる環境について思いを馳せる書評を書いていることからも効果は明らかです。

些細な環境の違いが大きな差を生んでしまうことを本書は指摘しています。ポイントは「家庭」でもoutputすることができる環境があるか。家族の団らん、お出かけ、そんなごく当たり前の出来事中で能動的に参加する機会があれば子供は伸びます。

***

本書はOutlierがOutlierになるまでの過程を豊富な事例で帰納的に解き明かしている点で価値があります。え、そんな事例まで持ってるの!?と驚くぐらいに幅広いOutlierの物語が詰まっています。

ただ、ひとつ思うのが、これはOutlier=天才の話か?ということです。本書中には、一定のレベルの大学に入学することができる人ならばノーベル賞を獲りうるといったことも書かれています。つまり、一般的な頭の良さがあれば誰だってOutlierとなりうることを示しているのです。頭の良さはあまり関係ない。

ではOutlierの何が違うのかというと、①の情熱です。昔、大学の講堂でアナウンサーの福澤さんが「才能とは持続する情熱である」と定義したことに深く感動しました。その定義からすると、天才とは、生まれつき持っている才能です。言い換えると、天才は誰の中にでもある、自身の内に秘める可能性です。それは、Outlierを意味しません。

その天才を見つけることができた一握りの人がOutlierとなっていくのです。つまり、Outlierの条件は「天才を見つけることができること」ということになります。そこで、環境なのです。幅広い物事に触れることで天才に巡り合う可能性は高まる。天才を見つけるのが早ければ早いほど大成する。

天才はOutlierの必要条件ですが、それは誰にでもあるのです。少しでも早く、少しでも多くの人がそれぞれの天才に巡り会えればなぁ、と切に願う本書読了後の今日でした。

ではではー

<もっと知りたい方のために>

天才!  成功する人々の法則 Book 天才!  成功する人々の法則

著者:マルコム・グラッドウェル
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

☆×4
様々なOutlierの物語が詰まった一冊。Outlierの条件を解き明かす第一部と、OutlierたちがOutlierたるまでに通った道を紹介する第二部に分かれています。個人的には第一部の方がロジカルで好きです。また、勝間さんが翻訳したことでも話題に。ちなみに、勝間さんが翻訳を引き受けた理由は著者の一文一文を追いたいからとのことです。あ、そういった観点での仕事の引き受けもあるものだなぁと感心しました。

ビジョナリー・ピープル Book ビジョナリー・ピープル

著者:ジェリー・ポラス,スチュワート・エメリー,マーク・トンプソン
販売元:英治出版
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☆×4
OutlierがOutlierたる理由を見事にまとめた名著です。その基本は情熱を持って仕事をすることが素晴らしい結果をもたらすということ。情熱・意志・行動という3要素が継続してOutperformする条件としています。

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