監査法人
先日、ドラマ「監査法人」が終わりました。一般視聴率は7-8%だったと聞いているのですが、会計士視聴率は100%に近かったのでは・・・皆、見てました。
どの回も、実際にあったことを元に作られているのでリアリティがありました。また、やや大げさだったものの、現実の大方の矛盾や葛藤は表現されていたと思います。
ただ、「監査厳格化」の理由をもっと描いて欲しかったです。なぜ、「監査厳格化」が求められているのかの背景説明なしに、「監査厳格化」の結果にスポットを当てたため、会計士が嫌がらせや不幸になるために仕事をしているようにしか見えなくなっているのではないかと思います。
「監査厳格化」は、証券市場の発達により強く求められるものです。貯蓄から投資ヘと政府まで掛け声を掛ける昨今、投資のための環境整備はより強く求められます。市場にウソの決算報告―会社の成績表です―が蔓延したら。証券市場の信頼性はガタ落ち、誰も投資なんてしなくなってしまいます。
それを防ぐのが会計士であり、厳格監査なのです。
・・・ということで、今回は監査法人に関して少々。
Objective
監査法人って何?
Conclusion
社会のインフラです!
Background
監査法人のメイン業務は会社の決算書のチェックです。
会社は「決算書」という、自分の一年間の成績表を自分で作ります。それを銀行、取引先、投資家の皆さんに公開することによって、自分を信用してもらい、お金を借りる、取引してもらう、株を買ってもらおうとします。
ただ、その成績表が自分で作ったもののため、「ホントなの?」という疑問は常につきまとうわけで。それを「ホントです」と言うのが監査法人の仕事。
その「ホントです」の一言を言うために、決算書を細かい項目に分けて、この項目はホント、これもホント、、、と積み重ねるわけです。成績表で言えば、「国語Aはホント」、「算数Cもホント」、「英語Bもホント」と分けて証明します。大事な点が全てホントと言えれば、成績表はホントですと言えるわけです。
ただ、この「ホント」の真の意味は「ほとんどホント」という意味です。つまり、「細かくいえば国語はA-ですれすれAなんだけど、Aであることに間違いは無い」といったものです。数字が100円、会社の規模によっては100万円ずれてても、ほとんど問題無いと判断されれば、「ホントです」との意見が出ます。
また、ホントかどうかは、大事な点のみしか見ていません。例えば、成績表の成績欄は見るものの、保護者説明欄の「怒りっぽい性格に難あり」は見ていないということです。具体的には、決算書のうち財務諸表と呼ばれる数字の部分しか見ていないません。
会計士の仕事はこのように、監査の対象となる、大事な項目ごとの数字の真贋を見極めることです。ただ、数字には時と場合によって「意見」入ります。だから難しいのです。
「意見」が入ったために数字が本当の意味を表さなくなる。これが昨今起こったカネボウやライブドアの話の概要です。詳しい内容は本を読んで頂けると幸いです。また、機会があったら事件についてもまとめようと思います。
ところで、、、僕はドラマの吉野さんになってしまいそうで。。。気をつけます。
あと、エスペランサ監査法人。。僕と同い年のコを代表社員って。。。をい。
ではでは。
参考文献
![]() |
ライブドア監査人の告白 著者:田中 慎一 |
☆×4
ライブドアの事件の内容について、その担当会計士が語っています。投資事業組合を使った高度な会計操作と、会計士監査の限界についてよくまとめられています。
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粉飾の論理 著者:高橋 篤史 |
☆×4
中央青山監査法人の一連の事件の流れを分かりやすく記載。会計士ではなく、ジャーナリストが非常に深く事件を追求していることに驚愕しました。
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監査難民 (講談社BIZ) 著者:種村 大基 |
☆×3
中央青山監査法人関連の一連の事件と、その崩壊後の被監査会社について記載されています。会計士って何だろうと思わせる一作です。
| 小説会計監査 販売元:セブンアンドワイ セブンアンドワイで詳細を確認する |
☆×2
中央青山監査法人の元理事の方の書いた本。内部者でし知らない情報が小説として書かれています。ただ、ルポという形式を採るわけにもいかず、書き方も慣れていないと思わせる記載ぶりでした。
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公認会計士vs特捜検察 著者:細野 祐二 |
☆×2
実際に検察と法廷にて争っている会計士の書いた本。状況によっては誰しもがこのような状況に陥る可能性があるかと思い、検察のやり方についても批判点があるかとも思います。ただ、内容は自己弁護です。僕は法的には問題なくとも、お金を仮にでも受け取ってしまった時点で職業倫理的にアウトかと思います。
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