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コンプリートセット(勝間和代さん)vol.1

初めてオーディオブックを購入しました。勝間和代さんのセミナーを記録した、オーディオブックのコンプリートセットというものです。

全4講座がセット販売されているもので、内容は物の考え方⇒分析の仕方⇒Out putの仕方までを一通りレクチャーするというもの。なぜこのセミナーを購入したかの詳細はP.S.で記載するとして、最もたる理由は正しい形が知りたかったからです。

スキー、テニス、ゴルフ。スポーツはインストラクターから基本的な形が指導され、それに基づいて当初はプレイするはずです。一方、仕事はほとんどの社会人が完全自己流。僕は、スポーツでは早期に大成する人がいる一方、ビジネスでは成熟に時間がかかることの原因の一つとしてこの「形」を習う機会がほとんど無いからなのではないかと思っています。ブログのタイトルにもなっている「守・破・離」の通り、当初は絶対にその道の先達から基本を習った方が成長が早い。

そのように考えている中、勝間さんが思考法についてオーディオブックを出されたというわけです。ならば、第一人者から一度しっかりと形を習いたいと思った次第です。

まだ、vol.1の「基礎力養成講座」しか見られていないのですが、他の本と併せ、一度まとめてみようと思います。

Objective
ロジカルシンキングとは何かを知る!

Conclusion
MECEはあくまで分析対象の特定手法!

Background
勝間さんのセミナーは以下の流れで進みました。
①Data収集、②Data分析、③Presentation

①Data収集
問題解決とは、a.問題をb.解決することと分けられます。そのため、a.問題が何かということを特定するのが最も大切です。一般に、適切な問題設定が終了していれば問題解決のプロセスの70%は終了していると言われます。

その適切な問題設定を行うための思考方法がMECEです。Mutually Exclusive Collectively Exhaustiveの頭文字をとったもので漏れなく、ダブリなく考えられているかというもの。今回のセミナーのメイントピックでした。

MECEに考えるためには、とにかく訓練が必要とのとこでした。また、良いMECEを多く見ること。そのためのコツと練習がセミナーで示されています。特に、中間階層を作ることを意識する点がポイントのようです。

ただ、MECEに考えること自体が目的ではなく、その結果、原因を明確に特定できる点が目的です。構成要素に分解し、各要素が目的に対してどのような影響を与えているのか。それを判別することが最終的な目的だと示されています。

このa.問題の特定が完了して初めて、b.解決のステップに進むことができます。

②Data分析
①で発見した要因に対して目的に沿って情報を収集します。その際に必要なのが仮説思考。あたりをつけて考える方法です。

仮説思考によって、膨大な関連情報から必要なもののみをPick upすることができます。逆に仮説がない限り、収集すべき情報も明確にならず何の分析をしているのか分からなくなってしまいます。仮説⇒立証の繰り返しが分析です。

この分析のために、公開情報を使いこなすポイントがセミナーでは示されています。ここでも、MECEに考えることによって、情報から何を読み取れるかが変わってくるはずです。また、セミナーでは、統計に騙されないコツも語られていました。

勝間さんは以前より統計学の重要性について語られています。統計学は最近の公認会計士試験の選択科目にも含まれており、国からも重要視されていると思います。(但し、会計士試験で統計学を選択する人はほとんどいないと聞きます。。)一度勉強すると面白い分野だと思います。数学を駆使して犯罪者を追い込むNumbersというアメリカのドラマで統計学が使用されていることもあったので、チェックしてみるのも良いかと。

③Presentation
最後に、分析した情報をどのようにまとめるかが示されています。ここでの思考方法がピラミッドストラクチャ。上位の概念を3つのサポート概念で支え、そのサポート概念をまた3つの概念で支える構図です。

また、空・雨・傘という、事実・解釈・意見をしっかりと分けて考えることの大切さが示されています。Presentationを行う際は、そのことを頭に入れてスライドを作成することで、明確な意思疎通ができるとのことでした。

この事実と意見の区別がはっきりしていないと、仕事上の文書でも問題をきたしてしまいます。非常に大切な考え方ですが、なかなか、徹底できていないです。現に今書いているこの文章も。。

以上がvol.1の概略です。やはり、Vol.1で一番大切なのは、MECEという考え方の徹底ではないかと思います。これを、「分かる」人は多いのですが、「できる」人はごく少数だと思います。その考え方の形を具体例を交えて適切に教えてもらえる点がセミナーの良い点でした。

ただし、思考法の基本中の基本のセミナーですので、関連する書籍は多数存在します。対象が思考法の初心者の方なので、関連書籍を読み込んでいる方には物足りない感もあるやもしれません。

総じて、非常に分かりやすく、テンポの良いセミナーだったと思います。2時間で67枚のスライドを利用する点からもテンポの良さが分かると思います。そのスピード感のため、集中して受講することができます。Vol.2以降も楽しみです。

道具は使い手次第なんですけどね。。

ではでは。

参考文献

基礎力養成講座
http://www.kansatobunseki.co.jp/modules/tinyd2/index.php?id=2

上記の講座のリンクです。

Book 新・涙なしの統計学

著者:D. ロウントリー
販売元:新世社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

☆×4
統計学について非常に分かりやすく記載してあります。セミナーの質疑応答で統計学のオススメ本を聞かれている方がいらっしゃったので、Upしてみました。

Excelで学ぶ回帰分析入門 Book Excelで学ぶ回帰分析入門

著者:上田 太一郎,小林 真紀,渕上 美喜
販売元:オーム社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

☆×4
これも質疑応答関連です。統計学で知っておくと良い知識の中で勝間さんがExcelの機能について答えられていたのでUpしました。

P.S.
本は大好きなのですが、セミナーには少ししり込みしていました。理由は主に下の3つです。

①価格:セミナー系の価格はなかなか思い切らないと手が出ません。最近有名になったフォトリーディングのセミナーも10万円を超えており、その他、通常のセミナーも2時間で3万円~といった価格設定です。これは、なかなか払えるものではないと。

②時間:セミナーに出席するためには、当然現地まで赴く必要があります。ただ、社会人の大半は時間が無いと感じています(実際はあるのかもしれません・・・)。また、家庭を持っていたらほぼ参加は不可能に近いと思います。

③内容への不安:①、②でハードルが上がっているため、「ハズレたらどうしよう」という不安は倍増します。そのため、内容が不明のものに対しては相当慎重になってしまいます。

このように、なかなか手の出しにくいセミナー。それを今回購入しようと思ったのは、下のように、上記の制約を全てクリアしているからです。

①価格:4つのセミナーが記録されていて、全額5.5万円は相対的に考えると非常に積極的な価格設定です。

②時間:自宅に居ながらにしてセミナーを受講できるため、多くの社会人にとって受講が現実的なものとなります。

③内容:既に、非常に高い品質の本を連続で出版されている方ですので、内容についても安心感があります。

特に僕は大学受験の予備校時代からサテライト受講といった通信講座を当たり前のように受講している世代なので、ネットでのセミナーに抵抗が少ないのかも知れません。

ネットのセミナーは著作権関連のプロテクトが難しいのやもしれませんが、今後増えそうな気がします。若い世代のネット講義への抵抗がほとんどないからです。そうなると、受講者数の増加、日本の思考力底上げ、ひいては日本の競争力強化も夢ではないかもしれません。

多くの方に、形の習得という概念を知って頂けると最高です。

ではでは。

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