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コンプリートセットVol.2(勝間和代さん)

今回、セミナーのオーディオブックを聞いて、本とセミナーの違いは情報の「幅」と「深さ」にあると感じました。

両者は著者の考えを伝達する点で共通しています。

しかし、本はその情報の種類をセミナーよりはるかに多く記載することが出来ると思います。例えば、主題に関連するものだったら関連コラムを作ること、関連本やURLを記載してリファレンスしてもらうことも可能です。一方、ある事項について詳細に記載するには紙面が少なすぎます。一つの事象の深みを削ることによって多くの事項を効率的に読み手に伝えるのに適しているメディアだと思いました。

それに対し、セミナーは本以上にロジカルに進めないといけません。その内容にあまりに様々なことを取り扱うことは時間と流れからして困難だからです。一方、取り上げているトピックに対しては詳細に、かつ、様々な方法で説明を加えることができます。また、口頭が主なので、受け手の時間当たりの情報密度を高めることができます。つまり、本で言う行間を伝えることができるのがセミナーなのだと感じました。

では、以前、ビジネス思考力入門講座についてレビューを記載したので、残りの3講座について。

Objective
問題解決までの一連の流れの形を知る!

Conclusion
MECE
でバラし、Lateralでズラし、要素を定量化して解決する!

Background
<5
月講座>

トピックはMECEと仮説思考。これは、問題を発見するための手続です。

.MECE

MECEに分けるためには、以下の点に注意とのことでした。

A.①掛け算、②対立概念、③時系列、④要素分解の順番で考えること
B.中間階層を意識すること
C.分けた後に「So what?」に繋がるように分けること

特に、Cに気を付けて分けないと、「で、だから?」ということになってしまいます。行動に繋がるように分ける。分析のための分析とならないことがポイントです。
ただ、これが難しい。実際にMECEな切り口を作る演習を行なうのですが、勝間さんのダメな例に思いっきり該当することが多かったです。

.仮説思考
MECEに分けたものに対して、仮説を立て、それを立証するためにはどのように考えれば良いかということを考える練習です。MECEの分け方が良ければ良いほど、仮説も立てやすくなります。
仮説を立てる際には、どのようなデータを収集すればその仮説を立証することが出来るかまで考えて仮説を立てるべきとのことでした。例えば、レストランで、料理の味が悪いという仮説を立てた場合、その立証のためには残飯率やアンケートが証拠の情報として必要となるというものです。

この仮説という考え方は日々の業務にすぐに役に立つと思います。勝間さんの言葉を借りるなら、「どんな仮説でも無いより良い」。目標の達成のために何をすれば良いかが明確になるからです。適切な仮説でなかった場合は、また別の仮説を立てて検証。このプロセスの繰り返すことによって、最適解へと近づいていきます。

<6月講座>
トピックは分析とプレゼンテーション。

まず、分析についてですが、分析は定量分析と定性分析に分けられます。

.定量分析
仮説思考の中で数値化して分析を行なうことができるようにするというポイントがありました。それは、数値化すると客観的に判断することができるからです。

数値は言語と異なり、全世界共通の認識記号です。そのため、その意味するところも曖昧さは無く、徹底した客観性と公平性が保たれます。よって、その数値で現実の曖昧な事象を分析するということが分析の基本となります。

定量分析によって、①相互に独立と思われていた事象の相関を発見する、②プロセスの非効率的部分(ボトルネック)を発見する、③事象間の差異理由から原因を発見する等が可能になります。また、改善策を実施した時の改善率も客観的に把握できるようになるので、行動の効果を把握することもできるようになります。そのため、分析はなるべく定量分析することを勧められていました。

.定性分析
定性分析は曖昧さを内包するため、確固たる判断枠が必要となります。それがフレームワークです。様々なフレームワークによって定量化できない事象も定型的に考えることができるようになります。

SWOT分析、5F7S4C等は全て定型的に事象を判断するためのツールです。それらに事象を当てはめることによって、定量化できない、しにくい事象も判断をしやすくなります。一方、フレームワークも「So What?」に繋げる必要があるにも係らず、分析によって満足、または、無理矢理の当てはめによって行動に繋がらない分析となってしまう可能性があります。

講座では、フレームワークの数を覚えることによって物事を判断しやすくすることを推奨するとともに、フレームワークに収まりきらないものこそに問題点があるとの指摘をされていました。

.プレゼンテーション

プレゼンテーションはピラミッドストラクチャーで考える必要があるとのこと。これは、主題に対する解を3つのSupportが支え、それらをさらに3つのSupportが支えるという構造です。

全ての階層はMECEに作成されている必要があります。また、MECEに上位の解を支えるために、下位のSupportが演繹法か帰納法で作成されている必要があります。演繹法はABBCだからACという論法です。一方、帰納法はABCという事実からDという事実が導き出せるという論法です。

このピラミッドストラクチャーはプレゼンテーションの際のみではなく、全ての文書が作成される際に守られていなければならないものだと思います。この形式で作成された成果物はロジカルで綺麗です。勝間さんは本を書く場合も必ずピラミッドストラクチャーで章立てを行ってから書き始めると言われていました。

<7月講座>

水平思考についての講座でした。

ラテラルに考えるためには、以下の3つのステップを踏みます。

①事象を要素毎にMECE分解する

②要素の一部を水平移動(否定や変更を行なう)する

③②で一部を変更した際に生じる他の要素のギャップを解消する

①事象を要素毎にMECE分解する

これは、今まで習ってきたMECE分解と同様です。しかし、分析を行なえるようにMECE分解するのは相当な慣れが必要だと感じています。

②要素の一部を水平移動(否定や変更を行なう)する

まず考えるべきはa.変えることのできる要素とb.変えることのできない要素の特定です。変えることのできない要素とは、経済上や物理的な問題、社風やポリシーから変えることができないものです。しかし、この変えることの出来ない要素の範囲を小さく考えることがより新しい考え方に結びつくこととなると思います。

次に、変えることのできる要素を今までと異なるものに変えます。この際に参考になるのが、オズボーンのSCAMPERです。見方を変える際の一つのフレームワークです。これは要素を①替える②結合する③応用する④拡大する⑤他の使い方をする⑥削除する⑦並び替えるという英語の頭文字を繋げたものです。

③②で一部を変更した際に生じる他の要素のギャップを解消する

要素の一つを新しいものに変えると、他の要素が変えた後の要素と整合しなくなります。そのため、既存の他の要素を新たな要素に整合するように変更するという修正を行なうことによって、最終的に新しいものを生み出します。

この水平思考の講座を受けて分かったのが、世の中に出ているものの大半が、既存のもののアレンジであるということ。既存の成功しているものの一つの要素を変えることによって、軸のズレた新たなものが創造できるというこの考え方に非常に心打たれました。誰でもが新たな創造を行ないうる手法だと思います。

以上が講座の内容についてのまとめです。

問題発見から解決、プレゼンテーションまでの一連の流れを体験することができ、非常に有意義でした。特に最後の水平思考の考え方は、参考とするべき本が少ないこともあって、まさに形を習うという体験でした。

一つ気を付けるべくは、努力は別売りということでしょうか。あくまでこの講座では形を知ることが目的であって、受けたことによって突然パフォーマンスが劇的に向上するものではありません。ただ、前回勝間さんの書籍について記載した通り、「極度に高められた再現性」のおかげで明日から直ぐに活用できる内容となっていると思います。

形は分かった。さぁ、Just do it

ではでは。

参考文献

http://www.kansatobunseki.co.jp/modules/tinyd2/index.php?id=2

同講座へのリンクです。

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