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マック- Quarter Pounderの衝撃

また、スゴいのをマックが出してきました。200812080603000
Quarter Pounder("QP")
という新作ハンバーガー。

昨日、食べたのですが衝撃的な大きさです。
⇒通常のチーズバーガーと比較。。

ただ、お店に行ったら頼んでしまったのです。
しかも、自分で言うのも何なのですが、結構ー僕、健康志向なのですが。。

・・・なぜ?

人の行動には多くの場合、理由があります。
そこで、今回はナゼこのハンバーガーを頼んでしまったのか考えました。

Objective
QPを頼んでしまった(笑)理由を考える!

Conclusion
高度な行動経済学とマーケティングの結果!

Background
人がモノを買った結果得られる満足度は大きく分けて二つだと思います。

購入満足度 = 価格満足度 × 品質満足度

この買う前の購入満足度の期待値が自分の最低水準を満たし「そう」な時に人はものを買います。そして、買った後の消費による購入満足度が期待値を超えると人は満足するのだと思います。

今回のQPもこのスキームに分けて考えてみました。

①価格満足度
正直に言って、価格は高いです。QP(ダブルチーズ)の価格は790円(東京都内)。えー。790円だと通常のレストランのランチが競合品で入ってくる金額ですが。。

しかし、そこはマクドナルド。さすがだなーと思ったのが、QPのシングルチーズがセットで680円だったのです。その価格差110円で、ボリュームが2倍と考えるとお得感が出てしまいます。

行動経済学で言えば「アンカリング」というもので、ある金額をアンカー(イカリ)にすることで、人はそれとの比較で考えてしまうというもの。

例えば、メーカーの希望小売価格。19,800円の商品が9,800円になっていると非常にお得な感じを与えます。しかし、この「お得感」は最初の「19,800円」という金額と比較した場合に得られるものであり、そもそも、9,800円と商品を比較して得られたものではありません。それにも関わらず、9,800円をお得と感じてしまうというものです。

マックのメニューは本当に多彩で、様々な価格の商品があります。今回、僕のアンカーになったのは、上のシングルチーズセットと680円とエビフィレオ・セットで650円だったと思います。前からあるものに650円だったら、新作に790円出すのも悪くないかなぁと感じてしまったのです。

②品質満足度
QPは全国マックでの販売に先駆けて、同名で青山、表参道といった流行の最先端の場所に専門店を出しました。そのため、Net上では以前から「謎のハンバーガー来日」と話題になっていたようです。

そこに加え、全国展開のため、CMと専用サイトを作成。話題とします。

さらに、従来のメガマックといった話題製品の流れを受け、超・ボリューム商品として販売する。それによって、「味」というだけでなく、「体験」をも商品としています。

QPを食べたことは少し検索するだけでブログの話題に上がっていることが分かります。つまり、それだけ「商品」のみでなく、「商品を食べた」という体験に価値を付けているということです。これは、商品を売らず、商品によって引き起こる体験をこそ消費者は求めているというマーケット理論に基づいているものです。

結果的に僕は、①、②より、がっちりと胃袋をつかまれてしまったわけです。

新商品の販売は企業にとってリスクですが、成功すると価格帯の底上げといった付随の効果ももたらします。攻め続ける企業と、その戦略の緻密さを感じた一品でした。

・・・ただ、QP、830kcalあるのですが。。。ポテトが450kcalで飲み物200kcal強とすると、一食で1,500kcal食べてます。基礎代謝余裕で超えました。一食で。。orz

明後日、健康診断なんですよね。

ではでは。。

参考文献

予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 Book 予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

著者:ダン アリエリー,Dan Ariely
販売元:早川書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

☆×5
最近非常にプッシュされている行動経済学の本です。内容は素晴らしくまとまっています。実験⇒普遍化の流れが解説されており、納得感も高いです。行動経済学の本としては、最高峰に入ると思います。

賢いはずのあなたが、なぜお金で失敗するのか
☆×4
2000年に発売されている行動経済学の本の先駆けです。内容は、行動経済学の基礎という感じで、オーソドックスです。人がお金に関する失敗をなぜしてしまうのかについて分かりやすく書かれています。

ホイラーの法則-ステーキを売るなシズルを売れ!
☆×4
お客が求めているのは商品自体ではなく、その商品から得られる体験であることが書かれています。セールスマンのために、どのようにものを売るか、顧客のロイヤルティーを得るかについて分かりやすく解説されています。

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