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心に響く文章とは何か

昨年度末に少し本の紹介を書いてみました。
その書評を今見直してやや愕然。うーん。言いたいことが見事に表現されていません。

ブログを書かれている方ならば一度は書評関連の文章をご覧になったことがあるのではないでしょうか。

そこに書いてある文章は多くが非常に上手にまとまっており、しかも筆者の言いたいことを曲げていない文章になっています。

特に、Dainさんの書評は毒がありつつ華があり関心します。

ぜひとも、そんな文章が書けるようになりたい!
と、いうことで今回は文章の書き方についてまとめます。

Objective
心に響く文章を書く!

Conclusion
明確な目的、新しい視点、堅牢な論拠がないと響きません!

Background
文章の持つ力は何から来るのかと考えてみましたが、以下の2つだと思います。

文章の力 = 伝達力 × 影響力

伝達力とは、文章が持つ物事を正確に伝える力です。この力が強いのがビジネス上の文章や、メールでの連絡です。一方、影響力とは、文章が持つ人を感動させる力です。この力が強いのが小説で、最も強いのが詩です。

今回は実用文に限って考えてみます。

この力はもっぱらトレードオフの関係にあるため、どちらかを強めるとどちらかが弱くなりがちです。しかし、伝達力を落とさずに影響力を高めることができれば、上で紹介したDainさんの書評や、プロフィール中の書評リンクで集めている方々のような「強い」文章が書けるのだと思います。

では、文章の強さを決めるのは何なのでしょうか。いろいろと見てみましたが、ポイントは目的、視点、論拠です。

<目的>
全ての文章には目的があります。文章の生まれた意味。

例えば、ボヤキであってもそれを「発信する」ということは誰かに読んで欲しいという気持ちが少なからずあるのです。そして、その根本思考を辿ると「自分は誰かと関わりたい!」といった目的があったりするわけです。

しかし、多くの人に読まれる文章は、目的が明確です。目的が明確であるほどその文章の存在意義がはっきりとして、また、何を伝えたいのかが浮き彫りにされます。そのため、文章の力を高めるためには、なぜその文章を書くのかという目的を自分に問い直す必要があります。

<視点>
視点は、ものの見方であり、自分の立場です。この視点が新しいほど、読み手に新しい価値を与えることができます。逆に言えば既存の視点では読み手になんらの価値も与えられません。

この視点をいかに面白くできるかが文章の力の源となると思います。そのためには、いつも物事を一方向からだけではなく、様々な角度から見る必要があります。

一番大きいのは、相手の立場に立って考えてみることです。その文章を受け取る相手がどのように感じるかを想像して書くこと。それを考えればあまりつまらない文章は書かなくなると思います。

<根拠>
最後に、文章に力を与えるのは根拠です。根拠が強いほど相手は納得しやすくなります。そして納得した相手は行動を起こしやすくなるのです。

この時の納得には、理論的な意味と感情的な意味との2つが含まれます。モチベーションを上げるためには、感情的に納得できた方が目的を達成しやすいでしょうし、一方で商談等では理論的に納得することが大事になると思います。

この根拠を上げる順番ですが、具体的⇒抽象的、個別⇒全体と広げるように展開した方が話しに流れができるようです。例えば、ある企業に入りたいと考えたときに、経済全体の話から話を進めるよりも、その企業のここが良く、業界全体でのポジションがしっかりしており、ひいては経済全体に寄与できると話を進めた方が話の展開がしやすいと思います。

この3つを適切に備えた文章が影響力の強い文章です。そして影響力の強い文章は人に読まれるだけではなく、読んだ人を動かします。「目的」の通りに。

そんな文章が書けるように日々練習です。
読んで下さったので分かると思いますが、道のりは長く険しいです。。。

ではでは。

参考文献

<不良>のための文章術 (NHKブックス) Book <不良>のための文章術 (NHKブックス)

著者:永江 朗
販売元:NHK出版
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☆×5
つまらない文章は書く意味が無い!と僕たちのブログをバッサリ切り捨てるような内容です。載っている悪文があまりにも当てはまり過ぎて凹みます。ブログを書かれている方なら必読です。

伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書) Book 伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)

著者:山田 ズーニー
販売元:PHP研究所
Amazon.co.jpで詳細を確認する

☆×5
新書のレベルをはるかに超えている充実した内容です。書かれていることは文章の作成の際に気をつけるべきことの範疇を超えており、声を出して言葉を発する時に常に注意しておくべきことばかりです。筆者はベネッセの大学受験小論文のトップとして働かれており、実績も抜群です。文章を書くビジネスマンなら必読です。

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