天才とは何か - Outlier 「天才!」
Outlierは本書の一番最初に書かれている通り、統計等で外れ値を意味する単語です。平均から外れた=傑出した能力を持つまでの過程を解き明かしたもの。その方法は極めて単純な格言に戻ります。
「継続は力なり」
Objective
天才とは何かを考える!
Conclusion
誰しもが持っている情熱の種!
Background
本書はOutlierになるために必要なものを、10,000時間の経験と定義しています。
この10,000時間の経験について、あとがきで勝間さんは、10,000時間÷8時間/Day = 1,250日⇒3-4年、3時間/Dayならば9年かかる水準と書かれています。実感の沸く数字です。
1日8時間以上熱中して物事に取り組むことは相当難しいです。達成の条件は二つ。
①熱意
ひとつは、それが好きであるということ。継続して熱中して取り組むためには、それを行うことを脳が「快」と感じなければなりません。
本書中でビルゲイツの例が出て来ますが、彼はプログラムを作成するために深夜 に大学に忍び込んでのめり込んでいたそうです。もう、完全な中毒。ただ、熱中とはそんなレベルなのでしょう。…確かに僕もゲームやっている時の集中力と継 続力を他の部分でも使えたら大成しそうな気がします。逆に言えば、ゲームにハマったことがある方はあの頭のフロー状態を知っているわけです。あとは、それを発揮できる仕事をすれば良いだけです。
②環境
もう一つが、環境。好きなことに巡り合うことができる機会、取り組むことができる時間があるということ。この要件は大部分を他者に依存してしまう点が難しい点です。
本書はこの環境という点を思い出させてくれる点で有難い本です。本書を読んだ方多くのが自分が受けてきた教育、自分が子供に与えることのできる環境について思いを馳せる書評を書いていることからも効果は明らかです。
些細な環境の違いが大きな差を生んでしまうことを本書は指摘しています。ポイントは「家庭」でもoutputすることができる環境があるか。家族の団らん、お出かけ、そんなごく当たり前の出来事中で能動的に参加する機会があれば子供は伸びます。
***
本書はOutlierがOutlierになるまでの過程を豊富な事例で帰納的に解き明かしている点で価値があります。え、そんな事例まで持ってるの!?と驚くぐらいに幅広いOutlierの物語が詰まっています。
ただ、ひとつ思うのが、これはOutlier=天才の話か?ということです。本書中には、一定のレベルの大学に入学することができる人ならばノーベル賞を獲りうるといったことも書かれています。つまり、一般的な頭の良さがあれば誰だってOutlierとなりうることを示しているのです。頭の良さはあまり関係ない。
ではOutlierの何が違うのかというと、①の情熱です。昔、大学の講堂でアナウンサーの福澤さんが「才能とは持続する情熱である」と定義したことに深く感動しました。その定義からすると、天才とは、生まれつき持っている才能です。言い換えると、天才は誰の中にでもある、自身の内に秘める可能性です。それは、Outlierを意味しません。
その天才を見つけることができた一握りの人がOutlierとなっていくのです。つまり、Outlierの条件は「天才を見つけることができること」ということになります。そこで、環境なのです。幅広い物事に触れることで天才に巡り合う可能性は高まる。天才を見つけるのが早ければ早いほど大成する。
天才はOutlierの必要条件ですが、それは誰にでもあるのです。少しでも早く、少しでも多くの人がそれぞれの天才に巡り会えればなぁ、と切に願う本書読了後の今日でした。
ではではー
<もっと知りたい方のために>
☆×4
様々なOutlierの物語が詰まった一冊。Outlierの条件を解き明かす第一部と、OutlierたちがOutlierたるまでに通った道を紹介する第二部に分かれています。個人的には第一部の方がロジカルで好きです。また、勝間さんが翻訳したことでも話題に。ちなみに、勝間さんが翻訳を引き受けた理由は著者の一文一文を追いたいからとのことです。あ、そういった観点での仕事の引き受けもあるものだなぁと感心しました。
英治出版
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☆×4
OutlierがOutlierたる理由を見事にまとめた名著です。その基本は情熱を持って仕事をすることが素晴らしい結果をもたらすということ。情熱・意志・行動という3要素が継続してOutperformする条件としています。
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