全く異なる文化圏の経験
昨日まで、旅行でフランスに行くことができました。
ほとんど初めてに近い海外旅行でしたので、驚くことばかり。
物理的に一番違う点は、日照時間でした。フランスは夜の22時ぐらいからようやく夕暮れが訪れます。20時ぐらいですと、幼稚園ぐらいの子供も公園でまだまだ遊んでいました。
精神的に一番違う点は、やはりキリスト圏であることです。一貫した価値観がはるか昔から根付いているため、おそらく考え方が日本とは根本的に異なると思います。
また、世界の中心となったことがあるだけに、宮殿の広さ・華美さは見たことがないものでした。現在の価額で一体1,000万円以上するであろう彫刻、絵画がごろごろ転がっているわけです。力が集まるということはこういうことなのだと感じました。
驚いただけでは今後に活きないので、日本との対比も考えてみました。
①感受性
日照時間が長いということは、一日が長いということです。それは、発育に相対的に優位に働くはずです。一方で、日本の表情の変わる景色は私たちに時間を感じさせてくれます。日本の四季は素晴らしいとよく言われている理由が分かりました。私たちは変化を通じて自然に対する感受性を培っているのです。
②多様性
キリスト教の一貫した価値観は文化・芸術を通じて思考のプロセスにも秩序を与えていると思います。その一方で、基本的に無宗教に近い日本人の相対的に多様なものの見方、考え方は秩序の中では見つけることのできないものを発見する可能性を持っていると思います。
フランスに興味があって出かけたにもかかわらず、その世界という書物を読むことで、逆に日本とは何かということを考えさせられた体験でした。家にこもって読書しているだけではだめだなぁと実感。
異文化との接触は必ずしも旅行でなくともできるはずです。積極的に異文化を体験することで思考の枠はもっと広がりを見せてくれると思います。
ではではー
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世界という本を読むことを勧めているものです。読書は本を読むことに留まらず、それを元にした体験があって初めて完結するものだと書かれています。読書を文字を読んだだけで終わらせないために、全ての読書家にお勧めです。
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社会を科学する本です。はい、難しい本なので紹介から逃げています(笑)。社会という価値判断の総体を、価値判断を含まずに議論する科学の観点から分析しています。ビジネス書の速読に慣れた頭に、ガツンとくる一冊だと思います。
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