アインシュタインの見た世界
世界は美しい。
窓から見える景色の移ろいを、風でゆらぐカーテンを、体が感じる温かさをを方程式で表すことなんて、考えてもみませんでした。
アインシュタインは、現実と想像の狭間で生きていました。
嫉妬、冷笑、劣等感、そんな世俗的なことに負けずに。ただ、ひたすらに好奇心のために。
Objective
アインシュタインの世界観を分けてもらう!
Conclusion
ゼロベースでの考察が世界を変える!
Background
アインシュタインが今日ここまで評価されている大きな理由のひとつとして相対性理論の構築があります。では、何がそんなにスゴかったのか。
相対性理論の一番の価値は、今までの前提をひっくり返したことにありました。その理論の構築までは、ニュートンの作った世界観に縛られていたのです。
その間、約250年。
天動説から地動説へ、地球中心から太陽中心へ。世界の前提がひっくり返ることは、新しい世界が開けたことと同じ意味を持ちます。
具体的には、時間ですら万物に平等なのではなく、場合によってはその流れが変わってしまうというもの。
人生から見たら誤差のようなものなのでしょうけど、それでもゼロとイチは全く違います。
この発見を生んだのが、ニュートンの理論では説明不可能な例外があったこと。この例外を説明できるように理論を創ると、こう考えざるを得ないという流れです。あぁ、アブダクションの考え方ですね。
アインシュタインの見ていた世界は、美しく矛盾なく流れる世界だったのです。
***
世紀の大発見をする人は、200-300年に一度。めったにないことです。まぁ、そんなにコロコロ世界の前提が変わったら困ってしまう(笑)。
でも、「自分の生きている世界」が変わることなんて結構あるのではないでしょうか。
当たり前だと思っていたことを少し疑ってみる。
そんな好奇心が人生を豊かにするのだと思います。
相方の浮気は疑わないように。。
ではではー
<もっと知りたい方へ>
PHP研究所
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アインシュタインの相対性理論をかじりたいなら、この本が一番良いと思います。とにもかくにも分かりやすいのです。また、特殊相対性理論だけではなく、一般相対性理論についても扱ってくれています。おまけで、アインシュタインの能力をアインシュタイン力として解説。どんな力があれば新しい考え方ができるのかを学べます。
早川書房
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E=mc2に特化した本です。アインシュタインだけでなく、E、m、c2がいつ、誰により、どのようにして生み出され、統合されていったのかが分かります。そして、その式が生んだ戦争の拡大も。一本の数式を巡る世界の動きを理解することができる一冊。
今年の、ビックサプライズのうちの一冊。例外をうまく説明することができるように理論を構築すると、今までとは全く異なった世界が見えてくるという発想法です。決して学術的な用途に限らず、日常のあらゆるものに適用できると思います。
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