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ハガレンから学ぶ新ビジネスの考え方

グッバイ鋼の錬金術師。

鋼の錬金術師 27 (ガンガンコミックス)
荒川 弘
スクウェア・エニックス (2010-11-22)

ハガレンこと鋼の錬金術師が最終巻となりました。マンガの形をした哲学書。小難しいことを考えたくなる年ごろにジャストフィットする一作でした。

マンガの伝達力は圧倒的なものがあります。作中で扱っている話題は決して平易なものではありませぬ。中には人生の本質だなぁと思う理論が多数。それを面白く読ませてしまうのがマンガという形式であり、マンガ家という芸術家。

で、作中で登場する錬金術の基礎理論。これ、絶対に新ビジネスモデルの思案にも使えると思ったのでご紹介。

理解

錬金術の第一段階は理解です。物が何から出来ているのかを正しく理解するプロセス。

ビジネスモデルで言えば、何を、誰をターゲットとして、どのように売るのか、という基本構造を知る段階。

例えば、ユニクロであれば、①高品質の商品を、②一般大衆向けに、③低価格で売るという商売と言えます。このように、ビジネスモデルを構成する要素を把握するプロセスが理解のプロセスです。

分解

第二段階は分解。構築されていた物を分けて一度バラバラにするプロセス。

ビジネスモデルへの応用例としては、理解の段階で認識した要素をさらに具体的なレベルまで分解して認識するプロセスです。

ユニクロの例でいえば、①アウターからインナーまでのフルラインの高品質商品を、②全ての服飾消費者を対象に、③小ロット、多品種、低価格で売るという手法です。理解した要素を実行可能な具体性をもったレベルまで分解するプロセスが分解のプロセスです。

再構築

最終段階は再構築。分解された物を再度組み上げ別の物を作り出すというプロセス。

ビジネスモデルでは、分解の段階で把握された具体的要素を別のものに組み替えて新しいモデルを構築するプロセスです。

同様にユニクロの例を使うと、分解で分けた要素を少し入れ替えて、①アウターからインナーまでのフルラインの商品を、②服をより多く欲する人に、③小ロット、多品種、超低価格で売るという手法にします。そうすると、しまむらが出来上がるわけです。

ビジネスモデルに限らずとも、新しいアイディアは既存のアイディアの理解・分解・再構築で創ることができます。

この手法で良いものができるかどうかは、理解・分解のプロセス中、程よいレベル感で要素分解ができるかどうかにかかっています。できるだけ相互排他的に要素分解できれば、より再構築をしやすくなるのです。

この錬金術理論が優れているところは、要素を組み替えることによって数多くのアイディアを簡単に生み出すことができる点です。短時間で多くのアイディアを絞り出し、その中から良いものを選ぶというようなやり方に適しています。

企画に行き詰まってしまっている貴方に。

ではではー

P.S.ハガレン作者は女性で、連載中に妊娠・出産・育児までしつつも一度も原稿期限に遅れていないそうです。まさに、鋼の仕事師。

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