本の紹介 - 英語は絶対勉強するな
少し前の本なのですが僕の経験から英語学習で一番お勧めできる本なので。
サンマーク出版
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最近TOEICに関する日本企業の積極的な指標化が報道されています。
実はTOEICは、日本ともう一つの国で世界中の受験者の90%以上を占めている、日本発祥の試験です(Link)。にもかかわらず、日本のTOEICの点数はアジア圏でも最低ランクをキープしているとのこと。この理由は僕としてはひとえにTOEICの点数を上げる必要性をあまり皆が感じなかったからだと考えています。
受験勉強の得意な日本人。大学生が就活のために本気になったら、簡単にTOEIC点数のインフレーションが起こるでしょう。ただ、TOEICはどれだけ英語が「できるか」を測る試験ではなく、どれだけ英語が「できないか」を測る試験という見方もあります(Link)。なんだか、2020年頃に実際に使える英語は何なのかという議論をしているような予感がひしひしとします。
ここで、TOEIC受験熱の高いもう一つの国がとても参考になります。お隣、韓国です。
国内市場の少なさから英語能力が既に死活問題となっている韓国。そこでは悩みは一歩進んでいて、TOEICの点数を上げることから、実際にはどのようにすれば本当に使える英語が身につくのか、ということが問題になっているとのこと。身近な韓国の方にお話を聞くと、お父さんが新興国へと単身赴任している間、お母さんと子供がアメリカに留学するなんて話が実際にあるそうです。
今回の本はそんな韓国で100万部を超えるベストセラーとなった英語学習本の邦訳版です。
主張はただ一つ。英語は絶対勉強するな。
書店でタイトルだけ見ると引いてしまいそうな本なのですが、内容はすごく普通に英語の学習法です。そう。学習の方法。勉強ではないのがポイントですね。
ここでの勉強は私たち日本人も愛してやまない単語と文法の勉強を指しています。単語と文法による文章の読解という勉強ではなくて、本来の語学を学ぶためのステップを順々に踏むことによって、英語を使えるようになりましょうというもの。
本書の推奨している学習法もちっとも勉強ちっくではなく、次のように楽しそうなものです。
1.自分の声を録音してテープと聞き比べてみよう(ステップ2)
2.映画で英語の言い回しを身につけよう(ステップ4)
3.英語新聞でお堅い単語と文法に慣れよう(ステップ5)
具体的なやり方については、著者にとても熱いものがあるのでぜひぜひ本書のご確認を。「英語を一言も聞かない休暇日を作ること」や、「文法のテキストは絶対に絶対に見ないこと」といったべからず的な主張も多いのですが、まぁ、だいたいな感じで守ってあげればきっと効果があると思います。
実際に僕もほとんどこの方法的な学習で英語の読み書き話しもある程度できるようになりましたし、オマケ的にTOEICの点数も上がりました(Aランクです)。
ただ、一つ気をつけて欲しいのが、この方法、結構~効果を実感するまでに時間が掛かるという点。もう、今すぐにTOEICの点が必要なの!!と言う方には絶対にオススメできません。あくまで長期的にはしっかりと英語を使えるようになりたいなぁと考えられる方のみ対象。
本物の英語の力をしっかりと時間をかけて身につけたいと考えているあなたに。
ではではー

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