そうか、Evernoteはカードだったのか
Evernoteの利用者数は全世界で600万人を超えました。600万人と言えば千葉県人口とだいたい同じ。千葉県民全員とEvernoteの話ができるようになったわけです。
するとこんな使い方はどうですか、と提案してくれるEvernotorもたくさん現れてきます。今回は僕が一番注目しているEvernotorのお話。
倉下忠憲さんという方です。なぜ注目しているかというと、Evernoteの本質を一番最初に教えてくれた方だから。
そう、Evernoteはカードだったんだ。
Evernoteと知的生産の技術
倉下さんのEvernoteに関する初期の一考察。なんと言っても、Evernoteと知的生産の技術を結びつけたことがすごい。京都在住だから?
梅棹氏の知的生産の技術はカードを基にした情報の創造を勧めるスゴ本です。このカードシステムの根幹を支えるのが、1枚1項目。
カードはタイトルを持ち、本文を持ち、そして、日付を持つ。これらの全てはカードを忘れるための装置であると定義しているからです。
一方のEvernoteのコンセプトは、Remember everything、全てを記憶する。忘れないために、全てをEvernoteにメモしようとのコンセプトのこのサービスは、裏返せばあなたが忘れたこともEvernoteが覚えていますよとも言っています。そして、Evernoteのノートにはタイトル、本文、タグ、時間が記録されます。
ここまで似ている両者ですが、全く時代の異なるこの2つをつなぎ合わせるという発想は抽象的にモノゴトの本質を捕らえていないとできないことです。
カードだからつながる、つなげる
では、Evernoteをカードであると定義するとどんな良いことがあるのか。それが今回の倉下さんの新作、Evernote「超」知的生産術に書かれています。
P.219
個々の情報のつながりを見つけ、それを1つにまとめることで、初めてアウトプットとして形ができていくのです。
そう、つながり。情報をカードにするということは、情報を常につながることのできる、アクティブな状態にキープすることを意味します。
ここに、貯蔵をメインの機能とするノートやDropboxと、カードやEvernoteの違いが出てきます。ノートは情報を保存するには良いのですが、使いこなすためには工夫が必要となります。個々のページが固定されるからです。Dropbox然り。ファイルを保存しておくのにはとても便利なのですが、必要でないものを、必要でないときに、必要なものとつなげて使うことが難しい。
一方で、Evernoteは情報にタグをつけて、違うノートブックに綴じられている情報をもつなげようとします。検索機能がすごいのもそのためだと考えれば納得。
つまり、Evernoteはただ忘れないための備忘録なのではなく、情報をつなげて新しいものを創り出すためのプラットフォームなのです。
Evernoteで発想する
Evernoteで発想するためのポイントはつながり。そのための1つのツールとしてEvernote「超」知的生産術ではEvernote Stickyが紹介されています。
使うとこんな感じに。
視覚的にノートが表示されるのがとてもGoodで、情報を意識的につなげることができるようになります。付箋にいろいろ書いてホワイトボードに貼り付けるのと同じですね。
ちなみに、このカードでストーリーを組み立てるという方法、ハリーポッターのJ.K.ローリングさんも話を書くために使っていたそうです。ハリーポッターは構成に定評のある作品。論理破綻せずに話を書くためにも必須スキルやもしれません。
Evernoteをカードとみなすことによって、カードの間を積極的につなげようとする発想が生まれます。その効果と大切さを知ることができるのが本書の一番の収穫です。
さいごに
僕は、Evernoteが何なのかさっぱり分かりませんでした。分からないまま、保存の方法だけが上手くなっていきました。ですが、Evernoteをカードと考えたこれからは情報のつながりを積極的に探すことができます。
新しい道具が手に入ったときに、その道具は何をするものなのかを考える。つまり、道具を定義する。それが道具を上手く使うコツなのだなぁと知った今回でした。
Evernoteはカードだ!!
ではではー
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