« そうか、Evernoteはカードだったのか | トップページ | 災害に備えて家族全員にGmailアカウントを »

現代技術と知的生産

「知的生産」という言葉にほだされて、過去の知的生産長者の本を読み返す日々です。
で、今の時代に生きてるのって本当にシアワセだなぁと思ったのですよ。

1969年の知的生産の技術では、カードを利用した情報の創造術が披露されています。素晴らしい方法ですが、著者はカードの大きさ、発注、そして、持ち運びに大変たいへん苦労されたようでした。

今はEvernoteがカードの大きさの問題も持ち運びの問題もクリアしてくれます。しかもタダ。

1976年の知的生産の方法では、如何に書斎という城を築き上げるかについて熱く語られています。本の中にオススメの新築の間取りが載っているぐらいです。

本の保管場所の問題は深刻に知的生産者を悩ませます。本の置き場所のために自分のスペースが無くなるという完全な主従逆転現象が発生。

今ではScansnapスキャポンがあります。そのうち電子書籍も普及するでしょう。書籍へのアクセスの問題、保存場所の問題、全てクリアされていきます。しかも驚きの価格で。

知の巨人たちが欲しても手に入らなかった環境が一般市民でも手に入ってしまう。

すごい時代です。

ではこの先どうなるのかちょっと考えてみましょう。

まず、電子書籍の普及は確実に人類の知的生産の効率を進歩させます。いつでも、どこでも自分のパーソナルな読書経験にアクセスできるようになることの知的生産への影響は計り知れないものがあります。

リファレンスが瞬時かつ無制限にできるのです。いつでも、どこでも、思いついたときに。
自分の記憶に自由にアクセスできるというのは、皆の知識を検索できることとはまた違った深みを見せてくれるでしょう。

また、さらに長期的にはパーソナルな情報が引き継がれるという状況が生じます。
情報相続です。

すると、ある特定の情報にアクセスできる人たちが 継続的にアウトパフォームするという事態も起こるかもしれません。学問一派、知的一族。さらには、ある人の記憶を巡って抗争なんか起きてしまうかも。

現代技術、バンザイ!!

当たり前になる未来の先駆けを目の前にしている現実に、ちょっとドキドキします。

ではではー

|

« そうか、Evernoteはカードだったのか | トップページ | 災害に備えて家族全員にGmailアカウントを »

できればディープに考えたい!」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 現代技術と知的生産:

« そうか、Evernoteはカードだったのか | トップページ | 災害に備えて家族全員にGmailアカウントを »