帰納と統合のための思考方法 - KJ法
先日、カードとしてのEvernoteというエントリーを書いている最中、現代のソーシャル社会ではKJ法がもっと活用されるべきではないかという考えがポッと浮かびました。
Web上では情報の枝がどんどん伸びています。Facebookのイイネ!ボタン、Googleの+1、そして、はてなブックマーク。これらのシェアリング機能によって人気のあるトピックについてはさまざまな人がさまざまな意見を寄せ合うことができるようになりました。
そのおかげで、既存の情報を基にその一歩先を行く新しい情報が付け足され、いままで到達していなかった域により速く皆で進むことができていると感じます。
たとえば、Evernoteの使い方についてもとてもスゴい記事が生まれるようになりました。
・Evernoteを挫折した人、僕ともう1度本気になって挑戦してみませんか?[環境作り編]
・[図解]Evernoteユーザに捧ぐ!現在使用中のiPhoneアプリ+Webサービス17選!!
これらの記事から分かることは、良いエントリーは帰納的な目線を持っていることです。
マインドマップ - 演繹的な考え方
普段僕らが何気なくエントリーしていることは、ほとんどが演繹的な考え方によって生まれたものです。これがあるから、こう。こう考えたので次はこう、と。
この考え方を強くサポートするツールがマインドマップです。既にあるガイドラインに沿って情報を枝のように伸ばすことによって、新しい発想を得ようとするものです。
マインドマップには最初に力強い幹があります。この幹に沿って枝が伸びるため、良くも悪くも枝に実る情報は幹の特性を表したものとなります。
また、マインドマップは既にある情報を基に新しい枝を伸ばすので、思考は基本的に前の情報を基にしています。
KJ法 - 帰納的な考え方
一方で、KJ法は幹を作る方法であると言えます。さまざまな情報を基に、それらから何を言うことができるのか、と考えるのがKJ法です。
この方法が今のソーシャル社会で活用されるべきと考えるのは、毎日膨大な数の情報が生み出されている中、それらをパーツとして扱い新しい何かを作り出すことがもっとあっても良いのではないかと考えるためです。
部品はWeb記事、ブログ、tweetの形で膨大に提供されています。一方で、それらをまとめるためには時間と力が必要となります。
その統合のためのツールとして、思考を整理・再構築するKJ法がもっと一般的になれば、関連するWebサービスなども生まれてより効率的に統合作業もできるようになるのではないでしょうか。
まとめ - 帰納的な視点で情報をまとめあげてみよう
情報の枝が伸びているこの社会では、今後その情報をまとめあげる力がより求められていくと考えています。そのツールとして、1970年代に確立されたカードシステスムに着目しているというのが最近の僕の考えです。
そして、カードシステムの一つの集大成としてKJ法がありますので、その上手な活用を考えたいです。
Evernoteの思考の断片たちの活用方法、まだまだ続けて考えていきたいと思います。
ではではー
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