知識を組み合わせるための2つの方向性
新しい知恵は既存の知識を組み合わせることでしか生み出せないのですよね。
mixture.jpg Photo by Little Blue Penguin
先日の授業でとても感心した点がありました。その教授の授業は経営戦略の授業なのですが、実にさまざまな分野の理論を使うのです。
経営戦略、競争戦略、マーケティング、ファイナンス、さては心理学まで。様々な分野の理論が一つの教授の理論としてまとめられています。
あぁ、考えるとはこういうことなのだなぁと感じました。
私たちは日常で様々なことに出会っています。それぞれは世界のほんのひとかけら。あまりにも細かく砕かれているので元の姿をつかみずらいため、人は理論を体系立ててきました。
でも、体系立てられた理論も、もっと大きな世界の一部分。それらも組み合わされてさらに大きな世界が見えてくるわけです。そこまで達している人ってなかなかいない。
とまぁ、抽象的な話はともかく、組み合わせるための方法は2つかなと思いました。
1. 相互リンク
Wikipedia方式ですね。2つ以上の関係するもの、しそうなものを「リンク」することによって、つながりから本質を見つけ出す方法です。
最近のEvernote for Macのアップデートがこの方法。自分の考えの断片をつなぎ合わせる作業そのものがクリエイティブで気づきをもたらしてくれます。めんどくさい作業だなぁと思うべからず。
ポイントは一覧することでしょうか。あとは検索。Evernoteを検索してみると、「あれ?このワードでこの記事がひっかかるんだ」という驚きが時々あります。そんな驚きこそがつなげることのご褒美です。
2. ストーリー化
Blog方式ですね。 あることがらについて話し始めると、「あれ?この話ってあの時のあの話のことでない?」とよく気づきます。その気づきがエントリーを面白くしてくれるのです。
冒頭の教授の授業もこちらのタイプ。独自の理論体系が真ん中にドンとあって、全ての他の理論がそれを支えるように集まっているのです。だから、どんな理論でも生きた形で使うことができるし、自分の理論を補強するために足りない部分も分かるのです。
ポイントは独自に一つ太い軸を持つことです。全ての理論を自分の理解軸から見ることである理論を他の理論に生きた形で組み込むことができます。難しいのは独自の理論や世界観を持つことです。
まとめ
普段、たくさんの様々なことを体験しています。それらは断片として私たちの頭にとどまっています。もっと意識的に結びつけ、一つの視点を創りあげることができれば、他の人とは違う考えにも到達できるかもしれません。
僕にとってのこのブログも、日ごろ気づいた様々なことを結びつける場です。できる限り視点を広く高く持てるようにしなければ。
大きな体系化。時間は掛かるけれどもトライする価値のあることだと思います。
ではではー
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