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プロジェクト管理はアートではなくテクニック(1)

求めていると情報はふらっと立ち寄ってくれるものだなぁと。

 

今の職場で一番頭を悩ませているのは、実は専門知識ではなくてプロジェクト管理だったりします。理由は自分の努力だけでは解決する問題ではないから。変数が多すぎて管理できません。

だから、いつからか、プロジェクト管理はアートに近いのではないかとも思い始めてしまいました。でも、やっぱり違う。プロジェクト管理はテクニックです。

 

なぜ企業で働くのか


企業で働くことの醍醐味はやっぱり人との協業だと思うのです。ひとりではできないような大きなことが、みんなではできる。だからこそ人は組織を創って問題に日々ぶつかっているのだと思います。

逆に言えば、ひとりでできることをみんなでやってはいけないということ。最近はITの発達で、本当にいろいろなことがひとりでもできるようになりました。だから、経済学的に言えば、ひとりでできることには新規参入が多すぎて企業でやるにはとてもではないけど利益率が足りません。

そのため、今後はもっと大きな問題に企業はフォーカスして事業展開すると思っています。すると自然に大規模プロジェクトも多くなるはず。そこで初めてプロジェクト管理について考え始めるのでは遅すぎる。

 

ウォーターフォール派 or アジャイル派?


ソフトウェアの開発の現場では常識なのかもしれないけれども、プロジェクトの進め方には大きく分けて二つの考え方があるとされているそう。ウォーターフォール型というのは、行程を一つ一つ計画して実行する型のよう(wiki)。大きく計画を作って、行動・行程に一つ一つ落とし込み順序よくプロジェクトを進めていく型のイメージ。

一方で、アジャイル型というのは、計画よりもフィードバックを重視する開発の手法。細かいサイクルで開発⇔フィードバックのサイクルを回すことで、成果物を積み重ねてプロジェクトを完成させることを目指します。ウォーターフォールがパズルだったら、アジャイルは積み木でしょうか。

最近のプロジェクトはどちらかというとアジャイル型に属して開発されることが多いとのこと。

 

どちらが優れているかの問題ではない


ですが、冒頭のSQUARE-ENIXのCTOプレゼンであったように、どちらの型でプロジェクトを進めるというものではなく、プロジェクトの効率的な運営のためには両方の考え方が必要となるのです。

当初に方向を決めずに出発した船は、どんなに細かく進路修正したとしてもなかなかゴールにたどり着きません。そもそも出発した方向が間違っていることもあるのですから。だから、一番最初に立ち止まって進む方向を決めることはとてもとても大切なのです。

東京の地下鉄の駅は出口を間違えると一駅分歩くことになるなんてことはよくある話です。それと同じ。

 

分かる範囲で計画をドキュメント化しよう


ひとつ大切なことは、事前のプランニングもおろそかにしてはいけないということです。そして、そのプランニングをスタッフにも伝えましょうと。そのために、プランニングは出来るだけ分かりやすくドキュメント化しましょう、ということ。当たり前のようでいて、ちゃんとやろうとするとひたすら大変なことです。

最終的にこの絵のようにちゃんと落とし込めていれば、どれだけプロジェクトが効率的に回ることか。

建築業界には「段取り八分」という言葉があるそうです。アジャイルに走る前に、まず段取りから始めてみませんか。

ではではー

 

<参考資料>

ゲーム開発プロジェクトマネジメント講座(SQUARE ENIX OPEN CONFERENCE) 

http://www.square-enix.com/jp/info/library/dldata/PM/PM.pdf

 

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