自分のアタマで考えよう?
方々で人気だったので読んでみた一冊。内容はとってもためになります。でも、ちきりんさんのコアスキルはそうじゃないよなぁ、と思ったので、ついついエントリー。
自分のアタマで考えよう?
確かにちきりんさんの自分のアタマで考えるスキルはスゴいです。この本も効率的なインプットの技術を延々と説明する解説本に真っ向から対立して、本読むな、PC閉じろ、スマホ捨てろと非常にアグレッシブです。そこまでは言ってないか。
でも、それだけでこんなにここまでの知名度になるのかなーというのが今回の疑問です。
世の中にはアタマのいい人がたくさんいます。ですが、アタマのいい人たちがみんなちきりんさんのような大成功?を収めているかというと、決してそんなわけないわけです。では、何がその差となるのでしょうか。
他人のアタマで考えよう!
思うに、ちきりんさんのコアスキルは「他人のアタマで考えられる」ことです。おちゃらけ社会派として、すごく反響を呼びそうな話題を、ファウルギリギリの水準でおちゃらける。これは相当読み手視点で考えないとできないことです。
つまり、自分のアタマで考えようというのは大前提で、他人のアタマでも考えられないと、人の世という大海の中で上手く泳ぐことはできないということです。
そんなの当たり前? でも、「自分のアタマで考えよう」を読んだ後にありがちな一番大きい落とし穴は、この他人アタマの欠如だと思います。ロジカルにフレームワークで考えれば上手くいく…ときもあれば、そうでないときも。
どうして分かってくれないの?
人は経験したことしか本当に理解することはできません。そして、経験したからといって必ずしも理解できるとは言えません。
だから、僕たちはほとんどのことを想像するしかないのです。そして、その想像の輪郭がどれだけくっきりとしているかが、社会への影響力につながるのだと思います。
スティーブ・ジョブスはひとりよがりでしたって?いやいや、コンシューマーの生活を恐ろしいほどの解像度で想像できていたからこそ、あれだけの製品を創ることができたのです。社会的に受け入れられるためには、想像の解像度を精緻にしなければいけないのです。
まとめ - 想像のピクセルを細かくしよう!
自分のアタマで考えることは、すべての始まりです。社会へのインパクトのためにもっと大切なのは、他人のアタマで考えることです。この他人アタマ思考の精度が高いほど、社会に受け入れられやすいものを創ることができるようになります。
そのためには、普段からみんなが何を面白がっているのかについても考えることが必要です。そう、これって、あれだけダメだダメだと言われている「空気を読む」ことでもあります。
「空気を読む」ことは、ホスピタリティの始まりです。相手が何を求めているのか、それを考えることも時には必要だということです。
なんでも、良い面もあれば、悪い面もあるってことですね。
ではではー
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