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会計・ファイナンスを使いこなすための3冊

前回、会計「を」勉強するからダメなんだというエントリーを書きました。会計は道具だから、使って理解しましょうというお話しです。今回は、会計・ファイナンスを使いこなすという視点からおすすめな3冊を紹介します。


まずは決算書の感じ方から


 
数字は見るな! 3つの図形でわかる決算書超入門(日経ビジネス人文庫)
田中 靖浩
日本経済新聞出版社
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貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の関係を数字を使わずに解説してくれます。会計はイタリアで発明された芸術品の一つです。だから、もっと感覚的に「感じ取って」よいものです。

特に、「使う」という観点からは、全体のプロポーションをつかみ取ることがとても大切になります。なので、図として財務諸表を絵画のようにとらえるという方法はとても良い感覚的な方法です。

作者のセミナーに何回か出席させて頂いたことがあり、話が面白く話すのがとっても上手な方との印象です。もし機会ありましたらそちらも。

 

ビジネスのための会計感覚


 

勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─
勝間 和代
東洋経済新報社
売り上げランキング: 18390

 

 

 

公認会計士としての会計の感覚と、コンサルタントとしてのビジネスの感覚が上手にミックスされている一冊です。どんな規模のビジネスでも使える考え方で、ビジネスモデルを考えるときに読むと良いと思います。

利益を生み出しやすいビジネスモデルとは何なのか。結果としての会計から、逆説的にプロセスとしてのビジネスモデルを考え出す演繹的なアプローチです。

日々、頑張っているのだけれどもどうも結果につながらない。そんなときは、ビジネスモデルから考えてみると根本的な問題に気づくかもしれません。

 

実際使えるファイナンス


 
道具としてのファイナンス
石野 雄一
日本実業出版社
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稟議書に踊るWACC、NPV、IRRといった横文字。文字だけが一人歩きしていませんか。本書はファイナンスを理解するのではなく、使うことにフォーカスして書かれています。

使うという観点を重視して誰もが使っているExcelをツールとして使っているのも本書の良いところ。Power関数も知らなかったその昔、ずいぶんとお世話になりました。

とかく専門的で文字だけが先行しがちなファイナンス論ですが、最初は道具として割り切った方が良いと思います。ちなみに、通っている大学のファイナンスの大家も本書を推していました。

 

まとめ - 会計・ファイナンスは意思決定のツールです!


細かい点に目が向きがちな会計ですが、ほとんどの人にとって会計は「使う」ものであって「作る」ものではありません。なのに、ついつい簿記3級の勉強から入ってしまう。

簿記の知識も役に立つのですが、本当にビジネスに役に立つのは知識ではなく感覚だと思います。この数字がこう動いたということは、こういうことをして、こうなったからだ、というなんとなくな感覚。経営者の方は簿記の知識がなくともこの会計感覚を持っている方が多いです。

大事なのは数字の先にある意思決定です。ビジネススクールに通って皆さんのニーズを聞くと、会計そのものの勉強にそんなに時間は掛けなくて良いのではないかなぁと感じる次第です。

この機会にぜひ会計感覚、養ってみませんか。

ではではー

 

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