これは究極の会社かもしれない - スタートトゥデイ(@ZOZOTOWN)
先日、株式会社スタートトゥデイの前澤社長のお話を伺う機会がありました。最初は本当なの-?という感じでしたが、段々とても一本筋が通っている説明に思えてきたので、その理由をしっかり考えてみようと思いエントリー。
2012-07-0520h0211 Photo by 130shin
経営はキャンプのように
前澤社長が繰り返し語るのが、社員の待遇は一律同じ、優劣を付けないと言うこと。これは、経営をキャンプのように考えるという社長の考え方によるもの。
キャンプに行けば、魚を釣る係、火をおこす係、テントを張る係とさまざまな役割が必要になりますと。みんなが協力してキャンプを楽しむことが目的なんだから、魚釣るのが上手い人ばっかりをちやほやしませんよ、という考え方。
分かってはいるものの、そういう評価できませんよね。優秀な釣り師が逃げちゃいますから。でも、そうではなくて、みんなで楽しめるようにしようよという風に考えるのが前澤社長。
本気で世界平和のために働く
次に驚いたのが、働く理由が本当に世界平和のためであると繰り返されること。「ホントかなー」と思ってついつい質問してしまったのだけれども、本当の本当に信じている感じがヒシヒシと伝わって来ました。
中でも、「最近、働くことの意義を考えてみたことありますか」という返しがとても印象的でした。
そんな前澤社長の価値観に共感した人たちが集まっているので、社員はとても仲が良いそう。この社員の一致団結力と方向性が同じということが経営上もすごく有利に働いているのだと思います。
全てがファッションに結びつく
そんなみんなが仲良く、ワイワイと、という社風がファッションに非常にマッチしているのだと思います。社員のみんなが仲良し、服好き。だから、お客さまの心にリーチするような雰囲気をだせるのでしょう。
スペックよりも感性、言葉よりも感覚が重視されるファッションという領域では、この「雰囲気」を出すことが想像以上に大切で、かつ、難しいのではないでしょうか。
そして、この雰囲気を出すために会社の全ての仕組みが良い方向に作用している。他の会社がこの戦略を一部マネすることはできても、全てをマネすることは非常に難しい。だからこそスタートトゥデイの売上の増加に他社は誰もついていけないのだと感じます。
2012-07-0519h5925 Photo by 130shin
まとめ - RBVからの究極の会社
戦略とは何かを捨てることと言われますが、スタートトゥデイは様々なものを捨て切っています。業績を追い求める姿勢、一握りのスーパースター、競合との競争…etc
しかし、今持っている資源の一つ一つがファッションという業種に非常にマッチしていて、結果として他の誰にもマネのできないことを成し遂げている、という印象です。
これは、社内の資源を活用して優位性を築くという経営資源論の説明にとても合致します。それぞれの資源が生む活動が全体として差別化の要因を生んでいるため、一つ一つの要素をマネしただけでは追いつけない、または、マネした企業の他の活動と矛盾を生んでしまうという状況が生まれています。
これからも、この雰囲気を大切に伸びていって欲しいなと感じた会社でした。
しかし、社員さんは6時間勤務なんですって。。うらやましいですね。。。
ではではー
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