Evernoteで覚えていたい!

fromEverを使ったEvernote発想力トレーニング

Evernoteの過去ノートをどのように活用するかをちょくちょく考えています。昔には以下のようなエントリーも。

先日、Google先生がまた新しいアプリを紹介してくれました。使ってみるとセレンディピティの女神のようなアプリだったので、ぜひご紹介したくエントリー。


fromEverはあなたのEvernoteの中からノートを選択、リンクを作成してくれるアプリです。そのノートの選択方法の中にRandom Selectがあったので、購入決定!

 

使い方はとってもシンプル


まず、User NameとPasswordを入れてアクティベート。

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IMG_0244 Photo by 130shin

 

次に新しいノートを保存するノートブックを選択します。タグ付けもOK。

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設定が済んだら、左上の「Back」を押して、下の画面へ。青矢印を押してノートの選択をします。

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ノートの選び方はノートブックから、タグから、ランダムの3種類。ランダムがとっても面白いです。

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3つランダムで選んでみたところ。日付けもノートブックもバラバラに選ばれました。

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IMG_0248 Photo by 130shin

 

画面下の鉛筆マークを押すと、タイトルを書き込む画面に。

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IMG_0255 Photo by 130shin

 

タイトルを書き込んで右上の「send」を押すと、各ノートのリンクの付いた新しいノートが作成されます。

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ちなみに選んだノートは下のようにアプリ内で確認することもできます。昔のノートを見返すきっかけに。

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IMG_0249 Photo by 130shin

 

で、何に使うの?


発想力のトレーニングとして使うことをオススメします。やり方は以下の3ステップ。

  1. Random Selectでノートを3つ選ぶ
  2. 選ばれた3つのノートの関連性をムリヤリ考える
  3. 3つのノートから分かること、疑問に思うことをタイトルとして書く

新しい発想は既存の知識の組み合わせです。そのために重視するべきなのがセレンディピティ。偶然の出会いから、思いもしなかった新しい考えが生まれるということはよくあることです。

ソフトバンクの孫社長も、起業する前に毎日こんなトレーニングをしていた、と聞きます。

  1. 既存のサービスをカードに書く
  2. カードから3枚をランダムで選ぶ
  3. 3つのサービスの組み合わせから新しいサービスを考える

これを毎日続け、半年経つと3つのカードを見るだけで、すぐに良い事業か悪い事業かの見当をつけることができるようになったそうです。

このお話から今回のトレーニングも思いつきました。

このトレーニングを続けてみて、良いアイディアが生まれそうか悪いアイディアが生まれそうかが見分けられるようになったら、世の中のいろいろなものの関連性を見る目が変わりそうな予感です。


まとめ - あなたの眠っているノートを呼び起こそう!


Evernoteにノートを詰め込む技術はいろいろと発展しました。これからは、もっともっとため込んだノートを「使いこなす」技術が増えればなぁと思います。

今回ご紹介したfromEverはEvernoteにセレンディピティを与えてくれました。

Evernoteに眠っているノートは、あなたが昔に面白いと思った、過去のあなたの思考のカケラ。それをつなぎ合わせて、ステキな未来を発想してみませんか。

fromEver、面白いですよー。

ではではー


関連エントリー

 

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Evernoteのいちばんラクな使い方

正直、「Evernoteに挫折」や「やりなおしEvernote」の意味が僕は良く分からないのです。こんなラクなサービスは無いと思うのに。。。

EVN
EVN Photo by 130shin


Evernoteのポイント=自分の記憶の検索


僕はEvernoteの良いところは検索だと思っています。検索といっても、自分の検索というところがポイント。

Googleのおかげでいろいろな情報を検索できるようになりました。世界中のあらゆる情報に簡単にアクセスすることができるようになりました。これは、素晴らしいこと。いろいろな人の知っていることを共有できるようになったということ。

でも、Google先生も検索できないものがあります。それが、僕の記憶。

僕が過去に何を面白いと思って、僕が過去にどういう風に感じたのか。それはさすがのGoogle先生も検索できません。でも、Evernoteを使うと検索できるようになります。

Evernoteに面白かったこと、感じたこと、いろいろな「自分のこと」を詰め込んでいく。すると自分のデータベースができあがるのです。この検索がとっても面白い。

 

検索を活かすためにはすべてをまとめること


「見つけたいけどみつからない」、「これに関する僕の記憶を全部思い出したい」。そんなときがEvernoteの使い時です。あることを考える時に、過去の自分はこれについてどう考えたのか、どう感じたのかを検索できるようにすると、自分の肩に乗って次の世界を見ることができるようになります。

そのためには、Evernoteにすべてを詰め込むことが必要になります。面白いと思ったブログエントリー、本の感想、お店の雰囲気、授業の内容。あの日の思い出を全部Evernoteに詰め込めば、それがあなたのデータベースです。

このデータベースには、できるかぎり広く記憶をカバーしていて欲しいのです。すると、もれなく、抜けなく検索できるようになります。だからEvernoteにいろいろと詰め込むアプリやサービス、テクニックが生まれているのです。

いろいろな方法を使ってEvernoteにいろいろ詰め込みましょう。するともっともっと面白くなります。

 

全てをまとめるためには簡単であること


でも、全てをまとめるのは、とってもメンドクサイ。だからできるだけ楽をする。長くつきあうためには、同じことの繰り返しをできるだけ減らすことが大切です。

たとえば、僕はブログのエントリーをGoogleリーダーでスターを付けるだけでEvernoteに保存されるようにしています。この簡単さのおかげで、面白いと思ったエントリーがどんどんEvernoteにたまっていきます。

他には、今は大学院に通っているのですが、その授業のノートは全部Evernoteでとっています。後であることについて調べたいと思って検索すれば、関連する授業のノートが一瞬で出てきます。これにはちょっと感動すら覚えました。

ブログのエントリーの保存も、大学院のノート取りも、繰り返しすることです。だから、ちょっとした手間を掛けて準備してあげるとなお良い。長い目で見ればモトをとることができるからです。逆にあまり使わないカメラなどには、ラクに保存するための手間はかけていません。

繰り返しすることにはひと工夫しましょう。するともっとたくさんのものを詰め込められるようになります。

 

NotebookやTagはおまけ


Evernoteの使い方を「検索」と割り切ってしまえば、NotebookやTagを整理する必要なんてなくなってしまいます。いろいろと詰め込んで検索をする、それで十分面白いのです。

インターネットのデータベースを整理しようと思う人なんていないじゃないですか。

でも、例えば授業のノートなど、繰り返し使うものについては、少し管理してあげると使いやすくなります。だからNotebookぐらいは整理しています。

ちなみに、僕のNotebookは情報源で分けています。何から得た情報なのかぐらいなら覚えていることが多いから、検索もずっとやりやすくなるからです。でも、すべてのNotebookを検索した方が面白いものが見つかるとこが多いのですけれども。

NotebookやTagはおまけでいいじゃないですか。そこまできっちり分ける必要なんてないのです。むしろ大切なのは、全部入っているという信頼感。Evernoteを検索すれば僕の記憶の全部なんだと言い切れることです。

NotebookやTagを整理する必要なんて全然ないのです。

 

まとめ - 「手入れ」とか「キレイに」とか考えるから挫折するんだ


達人の使い方を見ると、「1週間に一度Evernoteのノートブックやタグを整理しています」というコメントが結構出てきます。これを一般人が最初からマネしようとするから「挫折」することになるのです。

検索だけでいいじゃないですか。きっと、あなたの、思いもしなかった、べつの記憶が、一緒に、検索されてきます。

もっと頻繁に繰り返し使うようになったら、使いやすいように整理すればいいのです。でも、こうしなさいということなんて全然ないんだから、やっぱり自分に合うように使えばいいのです。

それよりも、もっと使って、もっと一緒に面白がりましょうよ♪

ではではー

 

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Evernoteで学業の効率はもっと上がる! - iPhoneへの同期で移動中に復習を

学業の敵、忘却。なんとかならないものなのか、と。。

memories..
memories.. Photo by dream_maze

私たちは記憶と忘却を繰り返して日々を過ごしています。覚えては、忘れる。そして、ふと思い出す。あまり大切でないことならそれで良いのですが、学業・研究では忘却は天敵です。

エビングハウスの忘却曲線によれば、次のように人はものごとを忘れていくそうです。

20分後…42%
1時間後…56%
1日後…74%
1週間後…77%
1ヶ月後…79%

1日後には74%も忘れてしまうんですね。どうりで覚えていないわけです。

だから、復習は大切。でも、分かっていつつもついつい怠けてしまう。

なぜか。

めんどくさいからですよね。決まってます。机に向かって、ノートを出して、気合い入れて読み始めて。

このめんどくさいを2回目の大学生活ではトコトン減らしてやろうと模索中です。

 

最後はEvernoteに送る


Evernote 4.0.2App
iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 3.0 以降が必要
カテゴリ: 仕事効率化  価格: 無料
更新: 2011/04/05

Evernoteに保存さえすればスマートフォンで見返すことができます。行き帰りの電車の中、ちょっとした空き時間、スマートフォンがノートに早変わり。これならば満員電車の中でだって見直すことができます。

ちなみに僕はiPod touchを使っています。iPhoneと違い、インターネットにいつも繋がっているわけではありません。ですが、Evernoteのプレミアム会員(年間$45または月$5)になるとiPhoneやiPod touchにノートを保存できるようになり、オフラインでも保存したノートを見ることができるようになります。

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1000000060 Photo by 130shin

年間5000円弱の出費は痛いけれども、オフライン機能が使えると思うとiPod touchを使っている方には欠かせないサービスかなぁと思っています。また、EvernoteにWordやPPTも保存できるようになるため、USB忘れなどのファイルが無くて困る!という状況がほぼなくなります。

Evernoteに保存した授業のノートはこんな感じで見直すことができます。

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1000000061 Photo by 130shin

次は、どうやってEvernoteに授業のノートを保存するか、という問題。

 

講義型授業=PCでノートをとる


社会人になってPCを使うことが当たり前になってしまった今、手書きのノートはかなりシンドイ、というよりも若干苦痛ですらあることに気づきました。PCは文字を書くことができるスピードが全く違います。

そのため講義型の授業には思い切ってPCを持っていくことをオススメします。おそらく授業にPCを持っていくことが初めてという方も多いと思いますが、何事もチャレンジです。

で、PCにはEvernoteアプリがあるため、これでノートをとれば良いやと思っていたのですが、試してみて早速挫折しました。Evernoteアプリが重すぎる。vaio type pが悲鳴をあげてギブアップです。文字が2秒後ぐらいに表示されます。。。

なので、今はアクセサリのメモツールに一度タイプしてからEvernoteのノートに貼り付けるという少しめんどくさい方法でしのいでいます。PCの性能が良ければEvernoteアプリを使うことに問題はないのですが、ネットブックのような少し機能の弱いPCだとEvernoteアプリ内でのノート作成は難しいと思います。

ちなみに、メールにノートをとって、Evernoteに送信するという方法もあります。メール送信でのノートの作り方は以前のエントリーをご参照下さい。

 

参加型授業=普通のノートに記載→Evernoteにアップ


ゼミや討論型の授業ではPCを使っている暇がありません。PCは文字入力がしやすいところがGoodなのですが、図を非常に描きにくいという欠点もあります。次から次へと展開する参加型の授業には、やはり手書きのノートが向いていると思います。

問題は、ノートをとった後にどのようにEvernoteに入れるか。

方法は2つ。タイプするか、写真で入れるかです。

タイプする

FastEver 1.7App
iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 3.0 以降が必要
カテゴリ: 仕事効率化  価格: ¥230
更新: 2011/04/19

一つ目は、授業の内容を思い出しながら帰り道にでもFastEverでタイプする方法です。そもそも参加型の授業でノート数が多くなりすぎることはあまりありません。そこで、歩きながらFastEverで簡単な授業メモを作ります。

これが意外に思い出す良い練習にもなり、気に入っています。帰り道でメール感覚で打てますし、何を覚えていて何を覚えていないかの復習にもなるからです。

写真を撮る

CamScanner+ 1.2.0.1App
iPhone 3GS、iPhone 4、iPod touch (第4世代)、iPad 2 Wi-Fi および iPad 2 Wi-Fi + 3G 互換 iOS 3.1 以降が必要
カテゴリ: 仕事効率化  価格: ¥600
更新: 2011/03/04

どうしても転記がめんどくさい時には、CamScanner+でノートを写真にしてアップしてしまいます。FastEverSnapでも良いのですが、CamScanner+を使うととてもキレイにノートが写真化されます。何度も見直すものなので、少しでも気分良く使えるように、多少の手間をかけてもよいとは思います。

 

まとめ - 何回も見直すことができる環境をつくろう


それぞれの方法で少しずつ手間が掛かっているのは事実です。ですが、紙のノートを見直したことが果たして何回あったか、と思うと多少の手間ひまを掛けてでもEvernoteに入れる価値はあると思います。

続けるためには少しでもめんどくさいことを減らすことが必要です。一番身近なツールで授業の見直しをすることができるというのは、こまめな復習を助けてくれます。

ノートにいろいろ書いてあるんだけれども見直したことないなぁ、というあなた。ぜひEvernoteでの復習をお試し下さい!

ではではー

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Evernoteのカードとしての使い方

以前のエントリ「そうかEvernoteはカードだったのか」で書いたように、Evernoteをカードとして使うことに気づきました。それからだんだんとカードとしてのEvernoteの使い方に慣れてきましたので、一度まとめてみたいと思います。


Card Catolog / a trying youth

なぜカードとしてのEvernoteなのか


Evernoteは何なのかを考えてみると、自分というフィルターを通した情報を保存する場所と言えます。Evernoteに保存されている情報は、過去の自分が興味を持ったものたちです。

Googleとの比較で言い表すならば、Googleはみんなに会いに行くものだけれども、Evernoteは過去の自分に会いに行くものと言えそうです。

一度自分というフィルターを通した情報は、全く知らない情報よりもずっと使いやすいです。過去の自分が面白いと思ったものなので、今見てもやはり面白いですし、材料として使いたいと思えるものがたくさんあります。

今の自分がするべきなのは、過去の自分が用意してくれた素材を使って新しい料理をすることです。そのためにEvernoteをカードとして使うことが良いと考えています。

ちなみに、僕はブログのクリッピングに関して、「Evernoteでブログデータベースを作ってみよう!」で書いた方法を今も続けています。一時期は全自動化も考えたのですが、少しメンドクサイ方法の方が情報の選別に厳しくなるかなぁと思ったからです。

カードとして考えるとどんな良いことがあるのか


カードとしてEvernoteを考えると、情報の関連性に興味を持つようになります。積極的に情報を組み合わせようとするのです。

Evernoteに入っている情報は断片です。それだけでは素材が持っている良さ以上のものが出てきません。新しい知識は既存の情報を新しくつなぎ合わせることによって生まれるものです。

1960-70年代に、知識生産業のためにカードシステムが流行しました。情報をノートではなくカードに書き留めることによって使える状態にキープし、カードを分類・整理することによって新しい視点や思考を生み出そうとする方法です(この時代の本を読み直した時のエントリーはこちら)。

情報があふれる現代、カードシステムは以前よりさらに重要な考え方となると考えています。そして、そのシステムのプラットフォームがEvernoteなのです。

カードとしての使い方1/3 - ノートの作成時


カードとしてEvernoteを使うためには、ノートの作成時に少しだけ注意した方が良い点があります。

1. タイトルがノートを要約していること
2. ノート内に情報ソースを書いておくこと
3. ノートに作成時間を書いておくこと

この3つを注意するだけで、あとからノートを見直す作業がグッと効率的になります。この様式を満たすためには、iPhoneアプリのFastEverが便利です。

FastEver XL 1.6App
iPad 互換 iOS 3.2 以降が必要
カテゴリ: 仕事効率化  価格: ¥230
更新: 2011/02/25


FastEver
ではノートの作成時間がワンタッチで入力でき、しかも、一行目が自動的にタイトルとなるという機能があります。あとは、情報ソースを書くようにしてあげればカードとしての形式は完璧です。

カードとしての使い方 2/3 - タグと検索でつなぎ合わせる


カードシステムを支えるEvernoteのポイントは2つです。ノートブック・タグによる意識的な情報の整理と、検索による無意識の区分です。

Evernoteのノートブック、タグをどのように分類するのかという問題は永遠の課題。これは、人によって違って然るべきだと思いますが、僕はノートブックを情報ソース、タグを情報の種類に分けています。こうすると、何から得た情報からなのかと何に関する情報なのかが一目で分かります。

2011-04-05 07h15_00

整理・分類は単純作業ではなく、とても知的な作業だなぁと思います。

一方、無意識の情報のつなぎ合わせには検索が役に立ちます。

Evernoteの検索機能は優秀です。自分では気がつかなかった様々な情報を見つけてきてくれます。検索によって情報間の関係性がフォローされ、新しいつながりが浮かび上がってきます。

2011-04-05 07h19_05

また、Google Chromeの拡張機能である、"Clip to Evernote"を使えば、Googleの検索時にEvernoteも検索してくれるようになります。これはスゴい。この機能のために、FirefoxからGoogle Chromeに乗り換えたぐらいです。

2011-04-05 07h21_15

意識的に、無意識に、ノートを結びつけること。それが新しい知識を生み出します。

カードとしての使い方 3/3 - KJ法による文章化


KJ法をご存じでしょうか。名前は聞いたことがあるという方が多いかもしれません。川喜田二郎氏が発案した思考の方法です。KJ法は数多くの情報を一つのメッセージへと昇華させることに向いています。

Evernoteに保管される情報は様々です。ブログであったり、Tweetであったり、アイディアの断片であったり。そんな思考の破片をつなぎ合わせることを可能にす るのがKJ法です。

KJ法のためのツールとして一番おすすめなのが、IdeaFragment2です。このツールによって、PC上で思考片をこねくり回すことができます。

2011-04-05 22h53_33

この図は、IdeaFragment2でこのエントリーの下書きをしたものです。このように、多数の思考の断片をいくつかのグループにまとめて視覚的に表示することができるツールです。

KJ法については、ぜひ、「発想法」、「続・発想法」を一読してみて下さい。KJ法に込められた単なるツールとしての役割を超えて活躍して欲しいとする著者の願いとともに、素晴らしい思考法が得られると思います。

発想法―創造性開発のために (中公新書 (136))
川喜田 二郎
中央公論社
売り上げランキング: 7786

 



まとめ


ずいぶんと長くなってしまったので最後にまとめて終わりにしたいと思います。

1. Evernoteは過去の自分に会いに行くもの
2. 情報を結びつけることによって新しい情報を作ることができる
3. Evernoteをカードシステムと考えると情報を結びつけやすい
4. 結びつけ方には意識的な整理と無意識の検索がある
5. KJ法で文章にまでまとめる

さまざまな方々のエントリーを見ていて、Evernoteに保存する技術は成熟した感じを受けます。次は、Evernoteによる発想やアウトプット法に流れが向かっていくと面白いなぁと思っています。

ぜひ、カードとしてのEvernote。お試し下さい。

ではではー

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そうか、Evernoteはカードだったのか

Evernoteの利用者数は全世界で600万人を超えました。600万人と言えば千葉県人口とだいたい同じ。千葉県民全員とEvernoteの話ができるようになったわけです。

するとこんな使い方はどうですか、と提案してくれるEvernotorもたくさん現れてきます。今回は僕が一番注目しているEvernotorのお話。

倉下忠憲さんという方です。なぜ注目しているかというと、Evernoteの本質を一番最初に教えてくれた方だから。

そう、Evernoteはカードだったんだ。

Evernoteと知的生産の技術

倉下さんのEvernoteに関する初期の一考察。なんと言っても、Evernoteと知的生産の技術を結びつけたことがすごい。京都在住だから?

梅棹氏の知的生産の技術はカードを基にした情報の創造を勧めるスゴ本です。このカードシステムの根幹を支えるのが、1枚1項目。

カードはタイトルを持ち、本文を持ち、そして、日付を持つ。これらの全てはカードを忘れるための装置であると定義しているからです。

一方のEvernoteのコンセプトは、Remember everything、全てを記憶する。忘れないために、全てをEvernoteにメモしようとのコンセプトのこのサービスは、裏返せばあなたが忘れたこともEvernoteが覚えていますよとも言っています。そして、Evernoteのノートにはタイトル、本文、タグ、時間が記録されます。

ここまで似ている両者ですが、全く時代の異なるこの2つをつなぎ合わせるという発想は抽象的にモノゴトの本質を捕らえていないとできないことです。

カードだからつながる、つなげる

では、Evernoteをカードであると定義するとどんな良いことがあるのか。それが今回の倉下さんの新作、Evernote「超」知的生産術に書かれています。

P.219
個々の情報のつながりを見つけ、それを1つにまとめることで、初めてアウトプットとして形ができていくのです。

そう、つながり。情報をカードにするということは、情報を常につながることのできる、アクティブな状態にキープすることを意味します。

ここに、貯蔵をメインの機能とするノートやDropboxと、カードやEvernoteの違いが出てきます。ノートは情報を保存するには良いのですが、使いこなすためには工夫が必要となります。個々のページが固定されるからです。Dropbox然り。ファイルを保存しておくのにはとても便利なのですが、必要でないものを、必要でないときに、必要なものとつなげて使うことが難しい。

一方で、Evernoteは情報にタグをつけて、違うノートブックに綴じられている情報をもつなげようとします。検索機能がすごいのもそのためだと考えれば納得。

つまり、Evernoteはただ忘れないための備忘録なのではなく、情報をつなげて新しいものを創り出すためのプラットフォームなのです。

Evernoteで発想する

Evernoteで発想するためのポイントはつながり。そのための1つのツールとしてEvernote「超」知的生産術ではEvernote Stickyが紹介されています。

使うとこんな感じに。

Evernote Sticky

視覚的にノートが表示されるのがとてもGoodで、情報を意識的につなげることができるようになります。付箋にいろいろ書いてホワイトボードに貼り付けるのと同じですね。

ちなみに、このカードでストーリーを組み立てるという方法、ハリーポッターのJ.K.ローリングさんも話を書くために使っていたそうです。ハリーポッターは構成に定評のある作品。論理破綻せずに話を書くためにも必須スキルやもしれません。

Evernoteをカードとみなすことによって、カードの間を積極的につなげようとする発想が生まれます。その効果と大切さを知ることができるのが本書の一番の収穫です。

さいごに

僕は、Evernoteが何なのかさっぱり分かりませんでした。分からないまま、保存の方法だけが上手くなっていきました。ですが、Evernoteをカードと考えたこれからは情報のつながりを積極的に探すことができます。

新しい道具が手に入ったときに、その道具は何をするものなのかを考える。つまり、道具を定義する。それが道具を上手く使うコツなのだなぁと知った今回でした。

Evernoteはカードだ!!

ではではー

関連エントリ

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Evernoteでブログデータベースを作ってみよう!

ブログは分析が命です。

毎日数百件のブログを読んでいると、かなり時間をかけて分析をしたなぁ、と感じる記事に出会います。経済データをグラフ化していたり、財務諸表を比較していたり、深く掘り下げた論理を展開していたりと非常に手が込んでいます。

ブログには、分析のみではなく書き手の意見も入るので、さらに面白いです。新聞は事実を正確に伝えようとするものであるためロジックよりも分かりやすさを重視しますが、ブログは書き手の主張であるため、論理展開も楽しめます。

この分析と意見がブログを従来のメディアとは大きく異なるものにしています。

そんなブログ記事を「ふーん」で終わらせるのはもったいない。保存して見直すのもよし、Tweetするのもよし。量の蓄積は、コップに貯まる水のようなものです。僕もずっと変化が無かったのですが、ある水準を超えるとそんな記事を無性に書きたくなっている自分に気付きました。

この経験をシェアしたい!ということで、今回はiphone/ipod touchのBylineとEvernoteを使ったおすすめのブログデータベース化の方法をご紹介します。

BylineはGoogleリーダーに登録したブログの記事をiphoneで見ることができるようにしてくれるアプリです。

このByline、記事をメールで送付する機能が付いています。メール送付機能では、URLのみではなく全文を写真付きで送ることができます。この機能を利用してデータベースを作っていきます。

まず、 Bylineで記事を読んでいるうちにで気になるものがあったら、画面下の☆マークをタップ。お気に入りエントリーを「Starred Items」に貯めていきます。

次に、「Starred Items」の中の貯まった記事を選択。
左下のアイコンをタップすると、メール送信が選択できます。

Photo_4

Send by Emailを選択して、メール送信画面へ。

Photo_5

メール送信画面では、Evernoteのメールアドレスを入力します。Evernoteのメールアドレスについては、前エントリ成長するツールEvernoteでこどもの成長を記録しよう!!をご参照下さい。

また、題名の後に@Notebook名を付けると自動的に各Notebookに保存されるためとても便利です。@Notebookは変換登録しておくとスムーズに進みます。

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そして、送信!!

4

送信した後は、画面をフリックすることで次の記事に移動します。

僕はこの方法でスゴ記事をEvernoteに保存しています。

お気に入りの記事を保存しておけば、Evernoteで検索した時に関連するお気に入り記事が一度に表示されるため、複数の記事を比較しながら思い出すことができます。

Evernoteブログデータベースは「あなた」というフィルタを一度通ることによって、とても良質なデータベースになってくれるのです!

ぜひぜひ、一度お試し下さい。

ではではー

<関連エントリー>

成長するツールEvernoteでこどもの成長を記録しよう!!

Evernoteにこどもの写真を保存して、一緒に成長させようというプロジェクト。親バカと思いつつも、あまりにもEvernote写真集の使い勝手が良いためエントリーしてしまいました。この記事を書いてから随分と写真も貯まりました。外出先でも写真が見られると方々で好評です。

 

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成長するツールEvernoteでこどもの成長を記録しよう!!

Evernoteの特徴は成長するツールであることです。
Evernoteにいろいろなものを保存すれば保存するほど、Evernoteはその人にとって特別な意味を持つようになります。

気づいちゃった。

これは、こどもの成長記録を残すのに最高のサービスではないっすか!!

Objective
Evernoteにこどものフォトアルバムを作りたい!

Conclusion
ちゃくちゃくと、メールでらくらく、皆が見られる!

Background
Web上にはいろいろと写真共有サイトがあります。
そんな中でEvernoteを選ぶべき理由は3つです。

1.毎月40MBを保存できること
無料版のEvernoteには毎月40MBのファイルを保存することができます。
繰り越しはありません。

このシステムの良いところは、ずっと毎月40MBを保存し続けることができることです。まさに、こどもの成長に併せて、毎月毎月写真を保存し続けることができるのです。

数年後にふと見てみると、こども成長を順を追って見ることができるわけです。

あぁ。想像するだけで幸せ♪

2.メールで保存できること
Evernoteが他のサービスと一線を画しているところが、メールで保存できることです。
写真をほとんど携帯電話で撮るようになってきている中、メールを送るだけでどんどん写真がたまっていくEvernote。
キタ━(゚∀゚)━!!!!!

この簡単さは最も難しい「続けるということ」をぐぐぐっと身近にしてくれます。

携帯で、写真を撮ったら、Ever行き。
これだけで、フォトアルバムの完成です。

3.どのPCからでも見ることができる
Evernoteは今流行りのクラウドサービスです。
つまり、インターネット上に写真を保存するサービスです。

そのため、どのPCからでも見ることができます。

これは、離れたところに住んでいる両親にとっては超嬉しいコト。
もしかすると毎日毎日チェックしているかもしれません(笑)

こどもの成長を、簡単に、みんなで見ることができる。
それがEvernoteフォトアルバムです。

あ、興味わいてきました?

それでは、Evernoteのサイトでアカウントを作ってみましょう!!
http://www.evernote.com/about/intl/jp/

アカウントを作ってから、メールを送るまでは以下の通りです。

1.Evernote画面で「始めよう」を選びます。
Evernote_1_2

2.お名前、メールアドレス、Evernoteの名前、パスワードを入力します。

Evernote_2_2

3.2.を入力すると、メールアドレスにメールが届きますので、その中にあるリンクをクリックするか、メールの中に書いてある「or enter」の後の英語と数字を入力します。

Evernote_3_2

4.3.で設定完了!! Evernoteが使えるようになるので、Evernoteの名前とパスワードを入力します。

Evernote_4_2

5. ログインしたら右上の「setting」をクリックします。
Evernote_5_2

6.「setting」の中の左下にメールアドレスがあります。そのメールアドレスに写メールを送ればEvernoteに保存されていきます。

Evernote_6_2

できあがり!!

Evernoteフォトアルバムを楽しみませう♪

ではではー

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成長するツール Evernote

先日、大変そうと書いた形式の電子書籍を既に形にしている方たちがいました。
その名も、Evernote Handbook。ブログで有名な堀さん、佐々木さ ん、大橋さんの3人による共著です。

え、Evernoteをまだ知らない?
 
それは、チャンスですよ!
成長するのびしろが残っているのですから。
 
Objective
Evernote を日常に組み込む!
 
Conclusion
Evernoteと一緒に成長する!
 
Background
Evernote はいわば情報の貯蔵庫。
気になる情報をどんなものでも保存&検索できるため、「第二の脳」なんて呼ばれています。
 
アイディアが湧いた時、メモをとったことは誰しもが持つ経験です。
ところで、そのメモ、全部残っていますか?
 
絶対に無理です。だって、メモは無くなるもの。
 
それが、Evernoteに保存すればアイディアが無くならない。そしていつでも検索できるようになるのです。今から10年経っても、昨日書いたメモの内容を見ることができる。
 
今の自分を10年後の自分にも正確に伝えることができるようになる のです。
これはすごい。
 
Evernoteの使い方は簡単。直感でも使えるので、まずは触ってみることをお勧めします。
2週間もすればおそらく手放せないツールになります。それは、今までのツールと違って成長する ツールだから。
 
Evernoteの価値はそこに保存されている情報の量が増えれば増えるほど増します。
ちょっ とした思いだしたいことたち、その集積は必ず未来のあなたを助けます。
 
そうなると段々と使いこなしたくなってくるのが人情。いや、愛情。
その差を埋めてくれるのが、Evernote Handbook。
 
この本の特徴は、電子書籍であること。それ故に、アップデートもあります。
ツールと同じく、成長する本。
 
Evernote の基本的な使い方から、応用的な使い方。
さらには、ライフスタイルに溶け込ませた使い方の例まで。
 
この本をEvernoteに入れて、つどつど参照していれば、もっとEvernoteが楽しくなります。
ちなみに、僕はこの本のおか げでたまりにたまっていたGoogle readerのStar itemsを全てEvernoteに移すことができました。
死蔵化されていたお気に入りたちが、意味を持った情報のカタマリになった時の喜びをぜひ分かちあいたい!!
 
Evernote。 本気で生き方を変えるWebツールです。
一緒に、使って成長していきませんか。
 
ではではー
 
<もっと知りたい方へ>
 
 
アップデートが売り物の、That's 電子書籍。EvernoteのA to Zで、ここまで使われたらツールを作った人も本望だろうと思います。特に、ショートカットでEvernoteへ貼りつけるワザは情報収集を圧倒的に効率化 してくれ、メールでEvernoteへ貼りつけるワザは時間・場所からの解放です。普通に使うだけでは飽き足らない、使いこなすとはこういうことだと教え てくれる一冊です。
 

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